フリーデザイナーの仕事の取り方4選!案件獲得のコツや仕事内容、年収なども解説

フリーデザイナーとして活動するみなさま、またこれからフリーのデザイナーになりたいみなさまに向けて、本記事では、フリーデザイナーの仕事の取り方について詳しく解説します。

「デザイナー」と一言で言っても、グラフィックデザイナーやwebデザイナー、ファッションや空間のデザイナーまで、さまざまな種類があります。ここでは、どんなデザイナーであれ、フリーランスで活動する上で覚えておきたい内容を幅広くまとめていきます。

案件の獲得方法から受注率の向上、必要なスキルなどを解説していきますので、ぜひ興味のある方は最後までご一読ください。

フリーランスデザイナーの案件の取り方4選

①フリーランスマーケットプレイス(クラウドソーシングサービス)を利用する

フリーランスマーケットプレイスは、クライアントとフリーランサーをマッチングするプラットフォームのことです。ランサーズ、クラウドワークス、ココナラなどが有名ですね。
フリーランスデザイナーは、自分のスキルや経験を登録し、興味のある仕事に応募したり、クライアントから依頼された仕事を請け負ったりすることができます。

自己PRやポートフォリオを充実させることで、より分かりやすく自分の能力をアピールすることができますよ。

②フリーランスに特化したエージェントを利用する

エージェントは、仕事を探している側と雇う側を仲介している業者のことですが、中にはフリーランスに特化したエージェントサービスもあります。エージェントの人が間に入ってくれるので自身で売り込む必要がなく、営業が苦手な人も活用しやすいサービスです。

実務経験などを元にアピールすることとなるので、職務経歴書の作成が求められることもあります。

③SNSやブログを活用する

SNSやブログを活用することで自分のスキルや経験をアピールでき、仕事に結びつく可能性が広がります。
InstagramやBehanceなどのデザインに特化したSNSを活用することで、自分の作品を多くの人にアピールすることができるでしょう。ブログを活用することでも、自分の作品やスキルを発信することができます。

また、SNSやブログを通じて、他のデザイナーやデザイナーを探しているクライアントと知り合うことも可能です。そこから仕事に繋がる可能性もあります。

④知人の紹介など人脈から獲得

人脈を広げることで、仕事の依頼を得ることができます。デザイン関連のイベントやセミナーに参加することでも、人脈を広げることができますよ。
また、既存のクライアントや前職の同僚、友人などに仕事を紹介してもらうことも有効です。

フリーデザイナーとは

デザイナーの種類と仕事内容

デザイナーの仕事は多岐に渡り、以下が一例になります。

  • グラフィックデザイン・・・ポスター、チラシ、ロゴ、名刺など、印刷物中心のデザインを行います。
  • Webデザイン・・・ウェブサイトのデザイン全般を担当します。UI/UXデザインもここに含まれることがあります。
  • UI/UXデザイン・・・ウェブサイトやアプリのユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)を設計します。
  • イラストレーション・・・手描きやデジタルツールを用いて、イラストを作成します。
  • キャラクターデザイン・・・アニメ、漫画、ゲームなどのキャラクターデザインを専門とします。
  • プロダクトデザイン・・・商品のデザインを専門とします。家電製品、自動車、家具などが代表的です。
  • 空間デザイン・・・インテリアデザイン、建築デザインなど、空間全体のデザインを行います。
  • 映像デザイン・・・CM、MV、映画などの映像作品のデザインを担当します。

収入の相場

上記で紹介したようにデザイナーの種類は豊富にあり、収入相場も種類によって異なります。また、フリーランスとはいえ企業で業務委託の働き方をするのか、副業として単発で案件をこなすのかなど、働き方によっても当然年収は変わります。

ここではグラフィックデザイナー、webデザイナーに関して現在の価格相場を解説します。

◆グラフィックデザイナーの価格相場

ロゴデザインなのか、ポスターやチラシのデザインなのかなど、制作物によっても大きく変わります。また、デザインの複雑さや欲しいデザインの枚数などによっても異なります。

そのため幅はありますが、1案件あたり以下が相場となっていることが多いです。

  • ロゴデザイン: 数千円~5万円ほど
  • 名刺デザイン: 数千円~2万円ほど
  • チラシデザイン: 数万円~5万円ほど
  • ポスターデザイン: 数万円~10万円ほど

◆webデザイナーの価格相場

Webデザイナーの料金相場は、依頼する内容や規模、デザイナーの経験や実績などによって大きく異なります。デザインだけでなくコーディング(HTMLやCSSなどでソースコードを書き、Webサイト上に正しく表示させること)まで行うことも多く、専門知識が必要となるため、1案件あたりの価格相場は高めです。

  • コーポレートサイトデザイン: 数万円~50万円ほど
  • ECサイトデザイン: 数万円~100万円ほど
  • ランディングページデザイン: 数万円~15万円ほど
  • バナー広告デザイン: 1点あたり5,000円~5万円

また案件によりますが、さまざまなデザインで効果を見るために継続案件になることも多く、1案件ごとの報酬ではなく時給制や月給制での雇用となる場合もあります。

案件獲得のために有利となるスキルは?

デザインスキルやこれまでの経験はもちろん重要となりますが、クライアントが求めるデザインと自身が得意とするデザインがマッチしているかどうかも、案件獲得のために重要となります。さまざまなデザイナーがいる中で、わざわざイメージと合わないデザインの人を雇わないですよね。

そのためデザインスキルに関しては、合う・合わないがあることを理解して、なかなか仕事が決まらなくても落ち込まないようにしましょう。

ただし、デザインスキル以外にも、案件獲得のために有利となるスキルがあります。ここでは、「グラフィックデザイナー」「webデザイナー(UI/UX含む)」について、習得しておいて損はないスキルをご紹介します。

グラフィックデザイナーがおさえておきたいスキル

◆さまざまなグラフィックソフトを扱うスキル

グラフィックデザインのソフトには「Photoshop」や「Illustrator」など、さまざまな種類がありますが、仕事ではソフトを指定されるケースが多いです。

そのため複数のソフトを扱えるほうが、より多くの案件に対応できるでしょう。

◆コミュニケーションスキル

クライアントとのやり取り、チームでの作業など、コミュニケーション能力は非常に重要です。クライアントの要望を正確に理解し、それをデザインに反映させることが求められます。

また、コミュニケーションスキルが高いとチームメンバーとの連携もスムーズに行うことができ、プロジェクトを促進させることができるでしょう。

◆プレゼンテーションスキル

自分のアイデアやデザインをわかりやすく説明し、クライアントに納得してもらうためのプレゼンテーション能力も必要になります。

コミュニケーションスキルと似ていますが、プレゼンテーションでは自分のデザインの意図をわかってもらえるよう、しっかり相手に伝える・理解してもらうということが求められます。

◆マーケティングスキル

ターゲット層や市場の動向を把握し、効果的なデザイン提案を行うために、マーケティングの知識も役立ちます。

◆ビジネススキル

契約交渉や見積もり作成など、ビジネスに関する知識も必要です。

webデザイナー(UI/UX含む)がおさえておきたいスキル

◆コーディングスキル

Webデザイナーの場合、HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミングスキルが求められる案件も多いです。これらの対応ができると、より単価の高い案件にも挑戦することができます。

◆デザインソフトを扱うスキル

webデザインもグラフィックデザイン同様、使用ソフトは指定されることが多いです。webデザイナーは「Photoshop」「Illustrator」「Dreamweaver」をマスターしておきたいところです。

◆コミュニケーションスキル

webデザイナーはリモートでのやり取りがメインになるので、テキストや通話でも互いに意思疎通できるよう、問題なくやり取りができるコミュニケーション能力が求められます。

チャットワークやSlackといったコミュニケーションツールも扱えると有利です。

継続的に仕事をもらう・受注率を上げる方法

ポートフォリオの質を高める

ポートフォリオは定期的に見直すようにして、最新のスキルや作品も更新していくようにしましょう。多様なジャンルのデザイン作品を掲載することで、幅広いクライアントのニーズに対応できることをアピールできます。

魅力的な案件があれば、そのクライアントに合わせた作品を前面に出すことも有効です。

クライアントとの関係を構築する

クライアントの要望をしっかりと聞き、丁寧なコミュニケーションを心がけ、信頼関係を築いていきましょう。こちらから市場のトレンドや自らのアイデアを提案するのも、信頼の構築に繋がります。

そして納品後もアフターフォローを行ってクライアントとの関係を継続することで、リピートに繋がりやすくなるでしょう。

案件獲得の場を広げる

さまざまな案件に触れる機会を増やすのもひとつです。クラウドソーシングサービスを使っているのなら、他のサービスにも登録して積極的に応募するなどが有効です。

過去のクライアントや知り合いからの紹介、他のデザイナーとの交流なども、新たな仕事に繋がる可能性が広がります。

専門分野を絞る

特定の分野に特化することで、専門家としての地位を確立しやすくなります。他のデザイナーとの差別化も重要です。

自身の強みや特徴を明確にし、そこをアピールできるようにしましょう。

フリーランスデザイナーが単価・収入アップするためには?

単価や収入を上げるためには、スキルアップすること・高額案件を獲得することが重要になります。以下の方法で学習を進め、単価アップを図っていきましょう。

オンラインセミナーや動画を活用して学習する

UdemyやYouTube、またオンラインセミナーなどを活用して、幅広いデザインスキルを学びましょう。スキルの幅が広がると、受注できる案件も増やしていくことができます。

特定の分野の専門性を高める

特定の分野に特化することで、その分野の専門家として認知され、高単価での依頼が受けられる可能性が高まります。

新しいデザインツールなどのスキルを習得する

新しいデザインツールを習得したり、最新のデザイントレンドを学ぶことで、より高度なデザインを提供できるようになります。高額案件にも挑戦できるようになるでしょう。

実践的な経験を積み重ねていく

単価や報酬は、経験に基づいて決められるケースもあります。最初は低めの単価でスタートしても、実務経験を積み重ねていけば、単価を上げていけるはずです。

デザインコンペに挑戦する

デザインコンペとは、簡単にいえばデザインの競技会。そこで受賞すれば実績になりますし、多くのクライアントの目にとまる機会となるでしょう。

デザインした商品を販売をする

副業のひとつになりますが、デザインしたオリジナルグッズなどを販売することでも、新たな収益源を作ることができます。現在デザインをアップロードするだけでグッズ化できる、さまざまなサービスが展開されています。そこで商品を販売してみるのも新しい発見があるかもしれませんね。