Webデザイナーの資格取得にかかる費用はいくら?受験料・学習費用・コスパ良い資格まとめ

Webデザイナー向けの資格にはさまざまな種類があり、受験料だけで数千円のものから、学習費用を含めると数十万円かかるケースもあります。

この記事では、Webデザイナー資格の受験費用や学習にかかるコストの目安をわかりやすく解説し、資格取得にどれくらいの費用が必要なのか、目的別に整理して紹介します。無駄な出費を避け、自分に合った資格選びをするための参考にしてください。

Webデザイナー資格の費用目安

主な資格の受験料まとめ

まずは、Webデザイナー向けの主な資格と、受験料の目安を一覧でまとめました。

資格名主な内容受験料(目安)
ウェブデザイン技能検定 1級実技+学科含む実践系約33,000円〜
ウェブデザイン技能検定 2級中級基礎約23,000円〜
ウェブデザイン技能検定 3級初心者〜基礎約7,000円〜
アドビ認定プロフェッショナルPhotoshop/Illustrator 等約10,780円(税込)
HTML5プロ認定(Lv1/2)HTML5/CSS3技術評価約16,500円
Webクリエイター能力認定試験Web制作全般評価約6,100円〜7,700円

受験料に加えて、試験会場までの交通費がかかります。試験会場が遠方の場合、宿泊費も必要になることがあります。

学習にかかる費用

詳細は後述しますが、独学で進めるか、スクールに通うかなどによって、費用は大きく異なります。

  • 独学・・・0円~数千円(参考書・問題集代)
  • オンライン講座・・・数万~10万ほど
  • 専門学校・スクール・・・数十万~200万ほど

資格取得後の更新費用がかかることも

一部の資格では、資格取得後に更新費用が発生することがあります。更新費用は、資格の種類や試験機関によって異なります。これらの追加費用も、事前にしっかりと見積もっておきましょう。

ただし、すべての資格に更新費用がかかるわけではないため、受験前に公式サイトで確認しておくと安心です。

主な資格試験の受験費用と特徴

上の項目で表にまとめた資格について、ひとつずつ詳しくご説明します。

ウェブデザイン技能検定

特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施する検定試験です。Webデザイン分野で唯一の国家検定として知られています。
Web制作に関する知識だけでなく、デザイン理論、アクセシビリティ、運用面まで幅広く評価されるのが特徴です。

Webデザインに関する基礎知識やスキルを評価するもので、難易度別に3級、2級、1級に分かれています。

3級は初心者向けで、Webデザインの基礎知識や簡単な制作スキルを確認する内容となっています。
2級は実務レベルを想定しており、Web制作の流れを理解している中級者向けです。
1級は高度な実務能力が求められ、現場経験者や指導者レベルを対象としています。

体系的にWebデザインを学んだ証明になるため、基礎力を固めたい人や、知識の抜け漏れを確認したい人に向いている資格です。

1級学科:8,000円/実技:25,000円
2級学科:7,000円/実技:16,000円
3級学科:6,000円 /実技:8,000円 ※23歳未満の在職者は4,000円、それ以外は6,000円

アドビ認定プロフェッショナル

アドビ認定プロフェッショナルは、PhotoshopやIllustratorなど、Adobe製デザインソフトの操作スキルを証明できる資格です。Webデザインの現場で使用頻度の高いツールが対象となっているため、実務に直結しやすい点が特徴です。

試験はアプリケーションごとに実施されるため、自分が強化したいツールだけを選んで受験できます。デザインの基礎知識というよりも、「ソフトをどれだけ正確に使えるか」が評価される内容です。

これからWebデザイナーを目指す初心者や、ツール操作に自信をつけたい人にとって、スキルの可視化として活用しやすい資格といえるでしょう。

受験料(一律)10,780円(税込) ※学割8,580円(税込)

HTML5プロフェッショナル認定試験

一般社団法人日本Web協会が実施する検定試験です。
Webサイトの構築に必要なHTML5やCSS3、JavaScriptなど言語に関する技術力を評価するもので、Web制作に欠かせない言語知識を評価する資格です。デザイン寄りというより、コーディングやフロントエンド寄りの内容が中心となっています。

レベル1では、HTMLやCSSの基礎知識、マークアップの基本が問われ、レベル2では、より実務を想定した応用的な内容が出題されます。

Webデザイナーとしてコーディングスキルも身につけたい人や、エンジニア寄りの知識を強化したい人に向いている資格です。

レベル116,500円(税込)
レベル216,500円(税込)

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、Webサイト制作に必要な企画力・デザイン知識・制作スキルを幅広く評価する資格です。Web制作全体の理解度を測れる点が特徴で、スタンダードとエキスパートの2段階に分かれています。

スタンダードは基礎レベルの知識確認を目的としており、初心者や学習初期の理解度チェックに向いています。
エキスパートでは、より実践的な制作スキルが求められ、実務を意識した内容となっています。

Web制作を総合的に学びたい人や、デザインとコーディングの両方をバランスよく身につけたい人に適した資格です。

スタンダード6,100円
エキスパート7,700円

資格取得のための学習スタイル別の費用比較

資格取得のために、教材や参考書などの学習資材が必要になります。学習資材の費用は、学習方法や教材の種類によって大きく異なります。

紙面で独学する場合

参考書や問題集などを購入する費用がかかります。
参考書は1冊あたり2,000円から5,000円程度、問題集は1冊あたり1,000円から3,000円程度です。

複数購入する場合も多いと思いますので、5,000円~10,000円ほどは見ておきましょう。

オンライン講座の場合

オンライン講座の受講費用は、講座の内容や期間によって異なりますが、数十万円となります。

Webデザインの中でも、例えばIllustratorやPhotoshopのみを学べる講座など、学べる範囲が絞られている口座であれば、数万ほどとなります。

専門学校の場合

専門学校に通う場合は、入学金や授業料など、いわゆる学費がかかります。学校によって異なりますが、入学金が数十万程度、学費は年間100万円から200万円程度です。
1年で修了の学校もありますが、2年制や3年制が多いです。2年以上になると、その分学費がかかります。

また、通うとなると、通学に交通費がかかります。家から遠い学校になると、往復で数千円になることも珍しくないでしょう。

費用を抑える方法

Webデザインの知識やスキルを身につけるために、必ずしも高額な費用をかける必要はありません
無料または低コストで学習できる方法も多く存在します。

例えば、Webサイトやブログで公開されている無料の学習教材を活用したり、YouTubeなどの動画サイトでWebデザインに関する講座を視聴したりすることもできます。
プログラミング学習サイトの中には、無料で利用できるものもあります。

このように学習になるべくお金をかけず、さらに独学で学べる資格を選べば、受験料以外の出費を最小限に抑えられます。

資格取得の目的を明確にすることも費用削減につながります。就職や転職に必要なのか、知識整理のためなのかを考え、本当に必要な資格だけに絞ることで、無駄な受験料や学習費用を避けられます。
費用をかけすぎず、目的に合った形で資格取得を目指しましょう。

Webデザイナーに資格は必要?

Webデザインの仕事自体は、スキルさえあれば資格がなくてもできます
しかしWebデザイナーとして活躍するためには、専門的な知識やスキルが求められるので、自身のスキルアップのためにも資格取得を目指すWebデザイナーは多くいらっしゃいます。

資格は自身のスキルアップだけでなく、就職活動や転職活動においても有利に働くので、これからWebデザイナーとして働きたいという人は、ぜひ取得を検討してみてください。

資格をとるメリット

①スキルアップと自己成長に繋がる

資格取得に向けて学習することで、Webデザインに関する知識やスキルを体系的に習得することができます。また、試験対策を通して自身の苦手分野を明確にすることができます。

②就職活動や転職活動で有利に

資格取得は就職活動や転職活動において、アピールポイントとなります。
企業は数多くのWebデザイナーの中から採用する人を選ぶので、同じような経験年数やスペックであれば、資格を持っているほうに注目することが多いです。
特に、未経験者や始めたて人にとって、資格は自身のスキルを証明する有効な手段となります。

③クライアントからの信頼獲得

資格取得は、クライアントや企業からの信頼獲得に役立ちます。
資格は、専門知識やスキルを有していることを証明するものとなるので、クライアントや企業は、資格を持っている人をより信頼する傾向があります。
安心して仕事を任せられると考えられて、さまざまな仕事をもらえる可能性が広がります。

フリーランスは資格よりポートフォリオ重視

資格は転職活動などの際に有利に働くことがありますが、フリーランスに求められるのは、資格を持っていることよりも「実績があるかどうか」「どんなデザインをこれまで作ってきたかの経験」です。
もちろんフリーランスも、資格が案件獲得のために優位となることがありますが、クライアントが知りたいのは「自分のサービスで成果を出してもらえるかどうか」。資格よりも実績を重要視します。

そのため、過去に制作したWebサイトやLP、バナーなどの実績を見て判断されることがほとんどです。たとえ資格を持っていなくても、ポートフォリオでスキルやデザインの方向性、課題解決力を示せれば、仕事につながる可能性は広がります。

まずはコンペや自主制作のデザインで構わないので、ポートフォリオを充実させることを優先するとよいでしょう。

まとめ

Webデザイナーの資格にかかる費用は、受験する資格の種類や学習方法によって大きく異なります。受験料だけであれば数千円〜数万円程度ですが、スクールや講座を利用する場合は、学習費用を含めて数十万円になることもあります。

ただし、Webデザイナーとして働くうえで資格は必須ではなく、目的によっては独学や実務経験を重視したほうが良いケースもあります。費用と得られる効果を比較しながら、自分のキャリアプランに合った資格や学習方法を選ぶことが大切です。資格取得をうまく活用し、スキルアップやキャリア形成につなげていきましょう。