Webデザイナーは資格なしでできる仕事ですが、資格を取得することで得られるメリットは無視できません。
この記事では、未経験者や初心者の方にも取得しやすいオススメの資格や、勉強方法などについて詳しく解説します。
Webデザイン資格をとるメリットは?
Webデザインの資格を取得するメリットは、大きく2つ。
- Webデザインのスキルを上げられる
- 転職活動で優位になる
まず一つ目は、資格を取るための学習を通して、Webデザインに関する基礎知識や専門知識を体系的に学ぶことができることです。
単にスキルアップだけでなく、自身のキャリアプランを明確化し、将来の目標達成にも役立ちます。
二つ目は、就職活動や転職活動において大きなアドバンテージとなることです。企業は、応募者のスキルや知識を客観的に評価しなければならないので、その際に資格を持っていると、大きな強みとなります。
特に未経験者にとっては、最初の案件を決めるのがとてもハードルが高く、資格に助けられる場面も出てくることでしょう。
さらに資格取得は、自己成長を実感できるという点でもメリットとなります。学習を通して新たな知識や技術を習得し、自身のスキルレベルを高めることで、自信やモチベーションを高めることができるでしょう。
企業がWebデザイナーに求めるスキル
企業が求めるWebデザイナーのスキルは、以下のものが挙げられます。
- デザインスキル・・・ユーザーにとって魅力的で使いやすいデザインを作成できる能力
- HTML/CSSコーディングスキル・・・Webサイトの構造やレイアウトを記述するための言語であるHTMLとCSSを理解し、コーディングできる能力
- JavaScriptスキル・・・Webサイトにさまざまな機能を追加するためのプログラミング言語であるJavaScriptを理解し、コーディングできる能力
- 画像編集スキル・・・PhotoshopやIllustratorなどの画像編集ソフトを使いこなせる能力
- コミュニケーション能力・・・クライアントやチームメンバーと円滑にコミュニケーションをとれるか
コミュニケーション能力に関しては、仕事をする上でどんな場面でも必要になるものですが、他のスキルを習得するためには、専門的な知識や技術を学ぶ必要があります。
Webデザインの資格は、こうしたスキルを体系的に学ぶことができるため、即戦力として仕事に役立てるようになります。
未経験者でも取得しやすいオススメのWebデザイン資格
Webデザインの未経験者でも、取得しやすい資格は数多く存在します。これらの資格は、基礎的な知識やスキルを習得するための入門的な資格として、おすすめです。
経済産業省が認定する国家資格である、ウェブデザイン技能検定。Webデザインに関する基礎知識やスキルを幅広く習得し、実務で必要な能力を身につけることができます。
試験は1級から3級まで、難易度別に3つのレベルが用意されています。
- 1級・・・Webデザインの高度な知識とスキルを有することを証明できる
- 2級・・・Webデザインの基礎知識とスキルを有することを証明できる
- 3級・・・Webデザインの基礎知識を有することを証明できる
サーティファイ Web利用・技術認定委員会が実施する民間資格で、Web制作のデザインとコーディング能力がつけられます。初心者向けの「スタンダード」と上級者向けの「エキスパート」、2種類の難易度が用意されています。
まずはスタンダードから挑戦してみましょう。
- エキスパート・・・UI/UXを考慮したWebデザイン、スクリプトを用いたWebページ作成、マルチデバイス対応、新規サイトの構築など
- スタンダード・・・HTML,CSSを用いてWebページのデザインやレイアウトを表現できること
Adobe社公認の、国際資格になります。PhotoshopやIllustratorなど、Adobeの製品に強くなるために取得しておくべき資格です。海外でも通用する資格なので、グローバルに仕事をこなしたい人にもオススメできます。
試験の対象となるアプリケーションは「Photoshop」「Illustrator」「Premiere Pro」の3つで、バージョンごとに試験が用意されています。
Photoshop
Visual Design using Adobe Photoshop 2022
Visual Design using Adobe Photoshop 2023
Visual Design using Adobe Photoshop 2024
Illustrator
Graphic Design & Illustration using Adobe Illustrator 2022
Graphic Design & Illustration using Adobe Illustrator 2023
Graphic Design & Illustration using Adobe Illustrator 2024
Premiere Pro
Digital Video using Adobe Premiere Pro 2022
Digital Video using Adobe Premiere Pro 2023
資格取得のための勉強法
Webデザインの資格は、独学でも取得可能です。市販の教材や公式問題集を活用して、効率的に学習を進めましょう。
教材や公式問題集は、書店やオンラインショップで数多く販売されています。自分のレベルや学習スタイルに合った教材を選びましょう。過去問を解くことで、試験の傾向を掴むことができます。
独学は自分のペースで学習を進められるので、仕事や家庭のことで忙しい人におすすめです。
途中でモチベーションが下がらないよう、計画的に学習を進めましょう。
学習を始める際には、目標とする資格の難易度や試験範囲を把握し、先に学習スケジュールを立てるようにします。定期的に復習を行い、理解度を確認することも大切です。
UdemyやSchooなどのオンライン学習サイトでも、Webデザインに関する講座が多数開講されています。
オンライン講座は、専門の講師から直接指導を受けることができるため、効率的に学習を進めることができます。また、自宅で自分のペースで学習できるため、忙しい人でも無理なく学習に取り組むことができます。
また、専門のオンラインスクールもあります。Webデザイン専門のオンラインスクールでは、資格取得対策講座や就職支援サービスなどが提供されている場合もあります。
オンライン講座を選ぶ際には、講師の経験や実績、カリキュラムの内容、受講料などを比較検討しましょう。無料体験やサンプル動画などを参考に、自分に合った講座を選ぶことが重要です。
Webデザインの専門スクールに通うことで、実際の作業環境でのスキル習得が可能です。また、講師や他の受講生との交流を通して、実践的な知識やノウハウを学ぶことができます。
スクールでは、実際のWebサイト制作を題材とした授業や演習を通して、実践的なスキルを習得することができます。
また、多くのスクールでは就職活動のサポートとして、履歴書やポートフォリオの添削、企業紹介などのサービスも提供してくれます。
スクールに通う場合は、費用や通学時間、カリキュラムの内容などを考慮して、自分に合ったスクールを選びましょう。
資格取得後の活かし方
Webデザインの資格を取得することで、就職活動や転職活動で有利に働くことができます。資格で学んだスキルを実務に活かしつつ、自分をアピールしましょう。
ポートフォリオの作成も忘れずに。まだ実務経験がない場合も、学習中に作成したクリエイティブをポートフォリオにまとめましょう。
Webデザインの資格を取得することで、独立してフリーランスとして活動する選択肢も広がります。
フリーランスとして活動するには、顧客を獲得するための営業活動や、仕事管理、請求業務など、様々な業務をこなす必要があります。
仕事の獲得には、WebサイトやSNSなどで自身のスキルや実績をアピールすることも求められます。
また、仕事管理や請求業務なども問題なくこなせる必要があります。
Webデザインの資格取得は、長期的なキャリアプランの一環として考えましょう。Webデザイン業界は常に変化しているため、常に新しい知識や技術を学び続ける必要があります。
Webデザインの資格取得は、キャリアアップのための第一歩です。資格取得を通して、自身のスキルを磨き、長期的なキャリアプランを描きましょう。
まとめ
Webデザイナーは資格なしでもなれる仕事ではありますが、Webデザインに関する資格を取得することで、スキルを体系的に学ぶことができます。適切な資格を選び、効果的にキャリアアップを目指しましょう。
未経験者でも取得しやすい資格もあるので、まずは初心者向けのものから挑戦してみてくださいね。
就職活動や転職活動の際にも、力となってくれるはずです。