Web広告運用はますます重要性を増していますが、この分野で活躍するためにはどの資格が役立つのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Web広告運用に役立つ資格10種類と選び方、取得するメリットなどを解説します。
Web広告運用に役立つ資格9選
Googleアナリティクス個人認定資格は、Googleアナリティクスの基本的な操作方法、データ分析、レポート作成など、Webサイトのアクセス解析に関する知識を習得できます。
Googleアナリティクスは、Webサイトのアクセス状況を把握し、改善点を見つけるために不可欠なツールであり、Webマーケターのポジションであれば必須で扱うことになると言っていいほど。広告の効果測定や改善にも役立つため、広告運用担当者も取得しておくことをおすすめします。
無料で受けられるのが大きなポイント。
資格の有効期限は12か月なので、期限が切れたら再度受講し、最新の知識を身につけましょう。
| 費用 | 無料 |
| 試験日程 | 都度オンライン受講 |
| 合格率 | 80％前後 |
Google広告認定資格も上記同様、Googleが提供する無料の資格です。
この資格を取得することで、Google広告の基本的な操作方法から、効果的な広告戦略の立案、運用、分析まで、幅広い知識を習得できます。
Google広告はWeb広告の中でも非常に重要なプラットフォームであるため、広告運用担当の人が取得しておいて損はありません。
こちらも有効期限は1年間なので、学習を継続して常に最新の知識にアップデートするようにしましょう。
| 費用 | 無料 |
| 試験日程 | 都度オンライン受講 |
| 合格率 | コースによる |
Yahoo!広告プロフェッショナル認定試験は、Yahoo!JAPANが提供する広告プラットフォームであるYahoo!広告に関する知識やスキルを証明する資格です。
この資格を取得することで、Yahoo!広告の基本的な操作方法、広告戦略の立案、運用、分析などの知識を習得できます。
Yahoo!広告プロフェッショナル認定試験には、「Yahoo!広告 ベーシック」「Yahoo!広告 検索広告 アドバンスト」「Yahoo!広告 ディスプレイ広告 アドバンスト」と3種類あり、希望に合ったコースを受講することになります。
ベーシックはYahoo!広告の基本的な知識を問う試験であり、アドバンスはより高度な知識やスキルを問う試験です。
| 費用 | 無料 |
| 試験日程 | 都度オンライン受講 |
| 合格率 | 非公開 |
Meta認定デジタルマーケティングアソシエイトは、Meta（旧Facebook）が提供するFacebookやInstagramに関する知識やスキルを証明する資格です。
広告だけでなく、SNS運用の担当者にも役立ちます。いずれSNSに関する知識もつけたいという方に適しているでしょう。
オンライン試験は日本語に対応していない可能性が高いので、最低限の英語読解力も必要になります。
英語に自信がない方は、会場で受けられる試験日程を調べてみてくださいね。
| 費用 | 無料 |
| 試験日程 | 都度オンライン受講 |
| 合格率 | 非公開 |
ウェブ解析士は、ウェブサイトのアクセスデータを分析し、課題を発見し、改善策を提案する専門家です。この資格を取得することで、Webサイトの分析に関する基本的な知識、ツールの使い方、効果測定、レポート作成などのスキルを習得できます。
初級、上級、マスターの3つのレベルがあり、自身のスキルレベルに合わせてステップアップすることができます。
ウェブ解析士は、広告運用だけでなく、Webサイト全体の改善にも貢献できるため、Webマーケティングに関する知識を幅広く身につけられます。
| 費用 | 33,000円 |
| 試験日程 | 都度オンライン受講 |
| 合格率 | 80%以上 |
IMA検定（インターネットマーケティングアナリスト検定）は、インターネットマーケティングに関する専門知識や分析スキルを評価する資格です。
この資格を取得することで、Webサイトのアクセス解析、SEO、SEM、ソーシャルメディアマーケティング、コンテンツマーケティングなど、マーケティングに関する幅広い知識を習得できます。
「Standardコース」「Professionalコース」と2つのコースがあり、それぞれ試験日程が異なるので、自分のレベルに合っているコースについて詳しく調べておきましょう。
| 費用 | ￥24,970(税込) |
| 試験日程 | 月1回 オンライン受講 |
| 合格率 | 非公開 |
SEO（Search EngineOptimization）とは、検索エンジンのランキングで上位表示されるようにウェブサイトを最適化する技術のこと。SEO検定は、SEOに関する基礎知識から実践的なテクニックまでを網羅した資格であり、検索エンジンの仕組みやアルゴリズム、キーワード戦略、コンテンツマーケティングなど、SEOに関する幅広い知識を習得することができます。
Webマーケティングの基礎となる知識であり、広告運用者も最低限おさえておきたい内容です。
| 費用 | 4級：5500円 3級：5500円 2級：6600円 1級：8800円 |
| 試験日程 | 東京会場：月1回 横浜、 大阪、 神戸、 名古屋、 京都、 福岡、 広島、仙台、札幌、 新潟、 那覇会場：年2～3回 |
| 合格率 | 約70％前後 |
ネットマーケティング検定は、インターネットを活用したマーケティング活動全般に関する知識を評価する資格です。
SEO、リスティング広告、ソーシャルメディアマーケティング、アフィリエイトマーケティングなど、幅広いオンラインマーケティング手法を網羅しており、これらの知識を体系的に学ぶことができます。
オンラインでテストまで完了させられるので、地方にお住まいの方や時間がなかなかとれないという方にも適しています。
| 費用 | 6,200円 |
| 試験日程 | 年4回 オンライン |
| 合格率 | 64.3％（2023年度平均合格率） |
マーケティング・ビジネス実務検定は、Web領域に留まらず、マーケティングに関する幅広い知識を評価する資格です。マーケティングの基礎知識、市場調査、商品開発、販売戦略、広告宣伝など、マーケティングに関する幅広い知識を習得できます。
マーケティング・ビジネス実務検定は、Webマーケティング担当者だけでなく、企業のマーケティング部門で働くすべての人にとって有益な資格です。試験は、A級、B級、C級の3つのレベルがあり、自身のスキルレベルに合わせて受験できます。
| 費用 | A級：12,760円 B級：7,480円 C級：6,270円 |
| 試験日程 | 年4回 |
| 合格率 | 非公開 |
Web広告運用の資格をとるメリット
Web広告の競争が激化する現代において、効果的な広告運用を行える人材を欲している企業は多くあります。
そこで注目されるのが、専門的な知識とスキルが証明できる、Web広告運用に関する資格です。
スキルを証明できることはもちろん、他の広告運用者との差別化を図る上でも大きなメリットとなります。
転職先や案件を探している方には、企業から信頼が得られる強い武器となることでしょう。
Web広告の世界は常に進化しており、新しい技術や手法が次々と登場しています。最新の情報をキャッチアップし、常にスキルを磨いていくことは、効果的な広告運用を行う上で欠かせません。
資格取得は、最新の知識や技術を体系的に学べる機会となります。
資格取得を通して、最新の広告プラットフォームやマーケティングトレンド、データ分析手法などを学ぶことで、より効果的な広告キャンペーンを企画・実行できるようになるはずです。
Web広告運用には、ターゲティング、広告クリエイティブ、キャンペーン設定、効果測定など、さまざまな知識とスキルが必要になります。
上で紹介した資格も「広告運用」だけに留まらず、これらの基礎知識を幅広く体系的に学べる資格です。
資格取得のための学習を通して、Web広告運用の基本概念や手法を理解し、実践的なスキルを習得することができます。
また資格取得は、Web広告運用に関する専門用語や概念を理解するのにも役立つので、クライアントや同僚とのコミュニケーションが円滑に進むようになるでしょう。
資格を取得したら、その内容を履歴書やポートフォリオに記載しましょう。
Web広告運用の仕事において、資格よりも実績や経験が重視されるのは間違いありません。
しかし、未経験者や転職を考えている人にとって、実績を作るのは難しいですよね。
そこで役に立つのが資格です。特に未経験者や転職を考えている人は、他の人との差別化として資格が役立ちます。資格取得を通して自分のスキルをアピールし、就職活動や転職活動を有利に進められるようにしましょう。
また資格取得は、具体的なスキルや知識を証明するだけでなく、あなたの学習意欲や努力をアピールする材料にもなります。
資格の選び方
Web広告運用でどのようなキャリアを目指したいのかによって、おすすめの資格は異なります。
例えば、データ分析に特化したキャリアを目指すなら、Googleアナリティクス個人認定資格がおすすめ。SEOに特化したキャリアを目指すなら、SEO検定が適しているでしょう。
自分のキャリア目標を明確にし、それに合った資格を選ぶようにしましょう。
資格取得には費用がかかります。資格の受験料もそうですし、会場までの交通費や遠方からであれば宿泊費もかかってくるかもしれません。
そのため資格取得にかかる費用と得られるメリットをしっかり考慮し、費用対効果の高い資格を選びましょう。
資格取得によって得られるスキルや知識が、今後のキャリアアップにどのように役立つのかを考え、投資に見合う資格を選べるのが理想です。
まとめ
Web広告運用は資格がなくてもできる仕事ではありますが、資格はスキルの証明だけでなく、信頼性を高める重要な要素です。
目指すキャリアや費用対効果などを考慮して自分に最適な資格を選び、Web広告運用におけるスキルアップを目指しましょう。
