UI/UXデザインについて勉強したい方に向けて、勉強方法やおさえておきたいスキルについてご紹介していきます。
UI/UXデザイナーであれば使えるようになっておきたいツールも4種類ご紹介するので、UI/UXデザイナーを目指している方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
UI/UXとは
UI(ユーザーインターフェース)デザインとUX(ユーザーエクスペリエンス)デザインは、どちらも優れた製品やサービスを生み出すために必要なデザインの要素を指します。
違いとして、UIデザインは、製品やサービスの見た目のデザインや操作性を指します。UXデザインは、ユーザーが製品やサービスを利用した際にどのような体験を得るか、つまり使いやすさや満足度、感情的な側面を指します。
「UX=全体的な体験」の中に「UI=視覚的な体験」が含まれるようなイメージです。
例えば、スマートフォンアプリのUIデザインといったら、ボタンの配置やフォント、色使いなど、視覚的な要素を設計します。そして一方でUXデザインでは、アプリの使いやすさ、情報の見やすさ、操作の直感性、ユーザーの目標達成への導きやすさなどを考慮します。
優れたUI/UXデザインは、ユーザーの満足度を高め、製品やサービスの利用率向上に繋がります。いまやUI/UXデザインは、製品やサービスの成功に欠かせない要素となっています。
またUI/UXデザインは、競合他社との差別化を図るための重要な要素でもあります。他社とは違う優れたUI/UXデザインは、ユーザーの注目を浴びやすいです。
かといって、ユーザーの心理を考えずに作った奇抜なデザインなどは、最初に目を引きやすい分あとから評価が落ちてしまいます。ユーザーの目線で使いやすく、魅力的なデザインになるように作成することが求められます。
UI/UXデザインは、ユーザーの行動を分析し、改善点を見つけるための重要なツールでもあります。ユーザーの行動を理解することで、製品やサービスの機能やデザインを改善し、よりユーザーフレンドリーなものへと進化させることができます。
UI/UXデザインを学ぶことは、単にデザインスキルを習得するだけでなく、ユーザー中心の考え方や問題解決能力、コミュニケーション能力など、様々なスキルを身につけることができます。
ユーザー中心の考え方とは、製品やサービスを開発する際に、常にユーザーのニーズや行動を第一に考えることです。UI/UXデザインを学ぶことで、ユーザーの視点に立って物事を考える習慣が身につき、製品開発やサービス設計に役立ちます。
また、UI/UXデザインは、ユーザー調査や分析、デザイン、プロトタイピング、評価など、様々なプロセスを踏むため、問題解決能力やコミュニケーション能力を養うことができます。これらのスキルは、UI/UXデザイナーだけでなく、様々な職種で役立つ汎用性の高いスキルです。
UI/UXデザインの勉強方法
UI/UXデザインの基礎を学ぶには、まずは書籍を読むことがおすすめです。専門書には、デザインの基礎理論、ユーザー調査の方法、デザインツールの使い方、デザインのトレンドなどが詳しく解説されています。
初心者向けの書籍から、より専門的な内容を扱う書籍まで、様々なレベルの書籍が出版されていますので、自分のレベルに合った書籍を選びましょう。
オンライン学習ができるプラットフォームが多数あり、UI/UXデザインに関する様々なコースが提供されています。
学習方法も豊富にあり、専門家による指導をリアルタイムで受けることができるものや、自分のペースで好きな時間に動画視聴をするものなど、多数の中から選んで実践的なスキルを習得することができます。
基本的にオンラインコースのメリットは、自分のペースで学習を進められる点です。自宅で学習ができるので、仕事やプライベートの都合に合わせて、好きな時間に学習することができます。
オンラインコースを選ぶ際には、自分のレベルや目標に合ったコースを選ぶようにしましょう。これから学習を始めるという初心者向けのコースから、既にUI/UXデザイナーとして働いている人向けの高度なコースまで、様々なレベルの教材が見つかります。
基礎的な知識を身につけたら、実際に手を動かしてデザインをしてみましょう。Webサイト作りを通して実践的なスキルを習得することができます。
また、逆に足りない知識や身につけるべきスキルも分かるようになるでしょう。
最初は、簡単なデザインから始めてみましょう。例えば、サイトのロゴデザインやアプリの画面デザインなど、自分の興味のあるテーマから始めるのがいいですね。
最初はうまくいかないこともありますが、諦めずに何度も試行錯誤を繰り返し、より良いデザインに近づけていきましょう。
スキルアップに繋がるのは、やはり実務だといえます。
まだ実務をこなせる自信がない方でも、まずどんな仕事の案件があるのか探してみるのもいいでしょう。
クラウドワークスやココナラといったクラウドソーシングサービスで検索してみると、具体的にどういった仕事があるのか分かります。中には初心者OKの案件もあるので、積極的に応募して、仕事に繋げていきましょう。
UI/UXデザイナーがおさえておきたいツール
AdobeXDは、Adobe社が提供するUI/UXデザインツールです。直感的な操作でUIデザインを作成することができ、プロトタイプ作成やデザインの共有なども簡単に行えます。
AdobeXDは、様々な機能が搭載されており、初心者から上級者まで幅広いユーザーに利用されています。また、Adobe CreativeCloudと連携することで、PhotoshopやIllustratorなどの他のAdobe製品との互換性も高く、スムーズなワークフローを実現できます。
Figmaは、ブラウザ上で利用できるUI/UXデザインツールです。オンラインで利用できるため、場所を選ばずにデザイン作業を行うことができます。また、チームでの共同作業にも最適で、複数人で同時にデザインを編集することができるのも魅力です。
Figmaは、無料プランと有料プランがあり、無料プランでも基本的な機能は利用できます。デザインの共有やコラボレーション機能が充実しているため、チームでのデザイン作業に最適です。
Sketchは、Mac専用に開発されたデザインツールです。UIデザインに特化したツールで、直感的な操作で高品質なデザインを作成することができます。
メンバー間でのデザインの共有も簡単にできますが、Mac専用であること、無料プランがないことから、導入のハードルは高めかもしれません。
Framerはサイトのプロトタイプをコードなしで作成できるツールです。コードなしということで、プログラミングができなくてもデザインを作成することができます。
無料プランもあるので、デザインをしながらプロトタイプを作成する練習にも活用できますね。
ただし現時点で日本語に対応していないことと、やはりHTMLなどのプログラミング言語についてある程度は理解しておくのがオススメなので、デザインの練習として使うのがいいかもしれません。
UI/UXデザイナーに求められるスキル
UI/UXデザイナーには、デザインの基礎知識が不可欠です。色彩理論やレイアウト、タイポグラフィ、デザインの原則などの理解が最低限求められます。
色彩理論では、色の組み合わせや効果について学びます。色の組み合わせによってユーザーに与える印象や感情が大きく変わり、例えばサイト上のリンクボタンひとつとっても、色を変更するだけでクリック率が変わってきます。
どんな色にどんな効果があるのかを理解して、サービスを向上させられるようなカラーでデザインすることが重要になります。
そしてレイアウトでは要素の配置やバランスについて、タイポグラフィではフォントの種類やサイズ、字間、行間などを学びます。
どの要素もユーザーの使いやすさや、企業が期待するコンバージョンを獲得できるかなどを考慮して、適切なデザインにできるスキルが必要です。
UI/UXデザイナーは、ユーザーのニーズや行動を理解することが重要なので、そのためのユーザー調査と分析能力が求められます。具体的にはGoogleアナリティクスなどの分析ツールを用いて、細かくユーザー行動を分析するスキルが必要です。
そのため、さまざまな分析ツールに精通し、それらを使いこなせるデザイナーは重宝されます。
そしてユーザー調査と分析を通してユーザーのニーズを理解したら、Webデザインに反映させることが重要です。よりユーザーにとって使いやすい製品やサービスを生み出すことができます。
UI/UXデザイナーは、様々なデザインツールを使いこなす必要があります。AdobeXD、Figma、Sketchなどのデザインツールを使いこなすことで、効率的にデザイン作業を進めることができます。
デザインツールの操作スキルを習得するには、実際にツールを使ってデザインを作成してみることが重要です。チュートリアル動画やオンラインコースなどを活用して、ツールの機能を理解し、使いこなせるように練習しましょう。
デザインツールを使いこなすことで、デザインのクオリティを高め、制作時間を短縮することができます。
まとめ
UI/UXデザインの学習は、様々な方法があります。書籍、オンライン、実際にデザインをするなど、自分に合った方法を見つけていきましょう。
UI/UXデザイナーには色彩やレイアウトなどのいわゆる「デザイン制作」というようなスキルと、ユーザー行動を分析するスキル、両方が求められます。様々な案件に対応できるよう、幅広く学習をしていきましょう。