フリーランスデザイナーの価格設定の方法!決め方や見合わない場合の断り方などを詳しく解説

フリーランスとして活動を始めたばかりのデザイナーにとって、価格設定は最初の大きな壁です。「高すぎると仕事が来ない」「安すぎると自分の時間や労力が割に合わない」というジレンマがあります。
会社員時代のように「給与が決まっている」わけではないため、自分で価値を見極め、交渉する力が必要です。

この記事では、フリーランスデザイナーの単価の目安・業務別の料金相場・価格設定の方法まで詳しく解説します。
初心者〜実務者まで参考になる内容なので「フリー ランス デザイナー 単価」を調べている人はぜひご覧ください。

フリーランスデザイナーの価格設定の基本的な考え方

自分の「時給」をベースに考える

自分の仕事にかかる仕事を時給換算したときに、時給いくらになるのが理想かを考えて設定しましょう。
もちろん高いほうが理想的だとは思いますが、自分のスキル・経験を考えて、仕事を獲得できるレベルで設定します。

価格相場が分からない場合は、正社員用のリクルートサイトなどで、Webデザイナーの給料がどれくらいなのかを確認するのもよいでしょう。
年収や月収で表記されていることが多いと思うので、そこから時給換算すれば、企業が考えるデザイナーの相場を知ることができます。

「工数×単価」で見積もる

相場を知り、時給換算でどれくらいかを計算したら、次にデザインにかかる時間はどれくらいかを考えましょう。
提案・修正・コミュニケーション時間も含めて検討します。

同じ価格の中で何度も修正が返ってくる場合もあります。修正回数の上限を事前に提示するのもひとつです。

「成果」や「スキルレベル」によって価格に幅をもたせる

時給と完成までかかる時間がわかれば、それをもとに金額を確定することができますが、デザインの種類や数などによって幅をもたせられるのが理想です。
指定されたデザイン1つでいくら、マーケティングの視点も追加して行う場合はいくら、など。

デザイン内容別の相場感を知っておこう

ここで、主なデザイン内容別の価格相場を確認しましょう。
ここで紹介する相場は目安なので、初心者の方であれば少し低めに、実績を積んできた方は少し高めに設定するとよいでしょう。

上で紹介した価格設定の基本的な考え方と、この価格相場をもとに、自分のデザインの価格がいくらになるのか考えてみてくださいね。

デザインの種類相場(目安)備考
ロゴ制作1万〜10万円以上ブランド性が強いと高単価可
名刺デザイン1万〜3万円印刷代は別途が一般的
LP(ランディングページ)5万〜30万円以上構成・文章含むかどうかで差が大きい
バナー制作3千円〜2万円ボリューム・枚数で調整
Webサイトデザイン10万〜50万円以上ページ数とCMS対応で価格変動

以下はあくまで目安ですが、フリーランスデザイナーの単価を考える際の基準にしてみてください。

ロゴデザインの単価相場

相場目安:1万円〜10万円以上

ロゴは制作にかかる時間が短くても、「ブランド価値」に直結するため単価幅が大きい仕事です。

提案数や商標登録前提かどうかなどによって、単価が変わります。

LP(ランディングページ)デザインの単価相場

相場目安:5万円〜30万円程度

LPは1ページ完結型ですが、構成が長く情報量も多いため、単価は高めです。

ワイヤーフレーム作成の有無やコピーライティングを含むか、コーディングを含むかなどによって価格が変わります。

バナー制作の単価相場

相場目安:3,000円〜2万円/1枚

バナー制作は比較的始めやすい仕事で、初心者向け案件も多い分、単価はやや低めです。

単価は、サイズ数(1サイズか複数サイズ展開か)やアニメーションの有無、構成・コピーも含むかなどによって変わります。

広告運用会社からの継続依頼や、CV改善まで担える場合は単価アップが可能です。

Webサイトデザイン(コーポレートサイトなど)の単価相場

相場目安:10万円〜50万円以上

ページ数が増えるほど単価は上がります。WordPress構築やCMS実装まで含むと、さらに高額になります。

デザインのみなのか、それとも実装まで含まれるのかによって、単価に大きく差が出ます。

価格を安くしすぎないために気を付けたいこと

フリーランスになりたての方であれば、「こんなに高く設定したら受注できないかも…」と、価格を安めに設定してしまうこともあると思います。

しかし、相場を知らないままの値下げはNG

「最初は安くても仕方ない」は罠になりがちで、安い価格帯から抜け出すのは意外と大変です。長期的に見ると、自分の首を絞めることとなってしまいます。

価格を低くしすぎないために、ポートフォリオを充実させ、価格に見合う根拠を示しましょう。また価格だけでなく、納期の速さやサポート内容も「価値」であり、アピールポイントとなります。

まだ自分のデザインに自信がない人は、できるところからサービスに組み込んで、価値を提供できるようにしましょう。

価格交渉のコツと、見合わない場合の断り方

価格交渉は苦手に感じる方も多いですが、フリーランスとして安定した収入を得るためには避けて通れません。
まず意識したいのは「値下げ交渉に対応する」のではなく、「適正な価格を提案する」スタンスです。

価格交渉のポイント

なぜこの価格なのかということを、根拠を持って説明できるようにしましょう。
「時間がかかるから高い」ではなく、「作業工程」「必要なスキル」「過去の事例」など、金額の背景を数字や事例で説明してくださいね。

価格交渉で低めの価格を提示された場合は、クライアントの言うとおりに金額を下げるのではなく、納品数や作業範囲を調整する形でこちらから提案すると、利益を守りやすくなります。
例えば、「ご予算が◯円の場合、画像数を3点に減らし、残りは簡易版で対応することも可能です」というふうな言い方です。

価格を受け入れてもらうときは、印象や心証も非常に重要です。
「値段を上げてもらえませんか?」ではなく、「ご依頼いただけて嬉しい」という気持ちを先に伝えることで、相手も受け入れやすくなるでしょう。

見合わない場合の断り方

長期的に見て採算が合わない案件は、無理に受けるよりも丁寧にお断りしたほうが自分のためにも相手のためにもなります

「今回はご予算の条件に合わせることが難しいため、辞退させていただきます。ぜひまた別の機会にお力になれれば嬉しいです。」というふうに、率直かつ簡潔に伝えましょう。

信頼できる他のクリエイターを紹介するなど、相手が困らない形で終わらせると印象が良くなります。

まとめ

フリーランスデザイナーの単価は、単に「デザインができる」だけではなく、どんな仕事をするのか・どこまで価値提供できるのかによって大きく変わります。

単価は固定された数字ではなく、同じスキルでも伝え方・広げ方・成果の出し方などによって変わるので、まずは自分の得意なデザインを明確にし、価値と市場をつなげる練習を積むことが単価アップの本質です。

焦らず、確実に、価値あるデザイナーへステップアップしていきましょう。