在宅で働くフリーランスにとって、「集中力が続かない」「やる気が出ない」という悩みはつきものです。自宅はリラックスできる反面、誘惑や気の緩みも多く、思うように仕事が進まないことも。
この記事では、在宅フリーランスが集中できない原因と、今日から実践できる具体的な対策を紹介します。
なぜ在宅だと集中できないの?

在宅ワークでも変わらず集中力が続くという人もいれば、家ではなかなか集中できないという人もいます。
集中できないのは自分の能力や性格の問題ではなく、環境や習慣の影響が大きいといえます。
集中が続かなかったり、やる気が出ないと感じるのは、以下のような理由が考えられるでしょう。
- 仕事とプライベートの切り替えが難しい
- 家事、荷物の配達、スマホなど誘惑が多い
- 上司や同僚に見られている意識がなく緊張感がない
- 運動不足や生活リズムの乱れで集中力が下がる
- 孤独感からのモチベーション低下
まず、仕事とプライベートの空間が一緒だと切り替えが難しく、仕事モードになれないという原因があります。
また仕事している間に荷物の配達がきてインターフォンが鳴ったら、たいていの人は無視せず受け取ると思います。家にいるのだから、再配達にせず受け取るのが当然ではありますが、もし外に出ていれば、受け取りはできなかったですよね。
このように、家にいるからこそ対応できるということもあり、それが集中力が切れる原因のひとつになりえます。
家でひとり働いていると上司や同僚の目がありません。そのためついスマホでニュースやSNSをチェックしてしまったり、オフィスでは流せなかった音楽を聴いたりと、緊張感がなくなるというのも原因のひとつです。
他にも出社しないことで運動不足になったり、他の人と接する機会が減って孤独感が高まったりと、さまざま原因が考えられます。
集中できない状況が続くとどうなる?

集中力が続かないと、本来持っているパフォーマンスが十分に発揮できません。
納期に遅れてしまってクライアントからの信頼が下がったり、だらだらと作業をすることで作業時間が増え、プライベートの時間が減ってしまうことも考えられます。
仕事の質が下がると、収入にも影響する場合もあるでしょう。
その状態が続くとメンタルにも悪い影響が出て、さらに集中力が下がる…という悪循環に陥ってしまいます。
しかし少しの工夫で、在宅であっても集中力を高められる方法があります。
そのままにしておくのはもったいないので、できる工夫から始めていきましょう。次の項目でご紹介していきます。
在宅ワークで集中できるようになる10の対策
仕事を始める前のルーティンを決めておくと、その行動が終わったあとに仕事を始めることが習慣になります。
例えば、コーヒーを淹れる、メイクを済ます、など。仕事スイッチを入れる習慣を身につけましょう。
ダイニングではなく、専用デスクを確保することも重要です。プライベート空間と、仕事を行う空間を切り分けましょう。
仕事スペースでは、視界に私物を置かないだけでも集中度UPを狙えます。
カレンダーやToDoアプリなどを使用して、タイムブロッキングを作りましょう。
例えば午前中は「構成案を〇本作成」、午後は執筆など。時間を決めて、だらだら作業を防止します。
「ポモドーロテクニック」をご存知ですか?
25分集中+5分休憩を繰り返す時間管理術をいい、イタリア人起業家によって考案されたテクニックです。
モチベーションを保ちながら25分きっちり作業をして、その後は必ず休憩を入れます。25分であれば頑張れるという気持ちになれますよね。休憩の間にストレッチなどをして、肩こりや眼精疲労の予防もできます。
仕事に関係のないスマホをついいじってしまうという人は、別の部屋に置くなど、物理的に遠ざけましょう。
④のポモドーロテクニックを3回繰り返したら触ってOKなど、ルールを設けるのもいいと思います。
スマホはSNSやYouTube、アプリゲームなど誘惑が多いですし、もしオフィスで働いていたら、そう頻繁には触らないですよね。自宅でも同じ環境を作りましょう。
たまにはカフェやコワーキングスペース、図書館など、別の場所で仕事してみましょう。場所を変えると集中しやすくなります。
タスクは、なるべく小分けにして進めるようにしてください。例えば「記事1本」ではなく、「構成作成」「導入文」などと細分化します。
ひとつひとつが終わったあとに達成感を得られるので、モチベーションが下がりにくく、生産性が上がります。
同じ姿勢で長時間仕事をしていると、体が疲れてきます。軽いストレッチや散歩を定期的に取り入れて、疲れを癒しましょう。
睡眠・食事・運動は集中力の土台です。どれかが不足してる…と感じる人は、生活を見直してみてくださいね。
仕事も大事ですが、体調が整っていることが大前提です。不調があるときには、まずは健康状態を整えましょう。
人によっては、作業BGMやアロマなどで集中力が高まります。どんな環境であればより集中力が高まるか、いろんな音楽や香りを試してみてください。
その日の仕事の終わりには、その日やったことと翌日以降の仕事でやることを整理しておきましょう。
ずるずると仕事が切り上げられなくなるのを避けるために、「今日はここまで」「明日はここから」を明確にすることが重要です。
集中できる在宅環境を整えるポイント

自宅で仕事をするためには、最低限の環境は整えなくてはいけません。
自宅のプライベートな空間を仕事仕様にするのは抵抗がある、という方もいらっしゃるかもしれませんが、作業スペースを完全に分けることが集中力を高めるポイントです。
まずは、照明や机・椅子の高さ、モニターなど、「物理的環境」を見直してみましょう。
長時間座っていても疲れにくい椅子と、肩こり対策のために高さを調整した机・モニターは必須アイテムといえます。
また、家族と「仕事時間・話しかけない時間」を共有しておきましょう。「ここに座ったら仕事」というふうに、お子様にも分かりやすい合図があるといいですね。
とはいえ、家の中でなにかトラブルが起きたときにすぐに対応できるのが、在宅の強み。お子様の具合が優れないなど事情があるときには、おうちのことを優先させるようにしてくださいね。
まとめ:集中できる環境づくりも「スキル」の一つ
在宅で集中できるようになるには、特別な才能は必要ありません。合う・合わないという性格の違いはありますが、合わないという人も、「環境」「時間」「習慣」を少しずつ整えるだけで、自然と集中力は高まります。
今日からできる小さな工夫を積み重ねて、自分に合ったワークスタイルを確立していきましょう。

