フリーランスとして働く主婦の方は、どのような働き方をしているのでしょうか?
今回は、実際にフリーランスの働き方をしており、弊社で人事や広告運用サポートなど、幅広く活躍する近藤さんに、お話を伺いました。
はじめに|仕事内容や働き方について
近藤さん、よろしくお願いします!
でははじめに、現在行っている仕事の内容について、可能な範囲で教えてください。
「よろしくお願いします!
人事採用や秘書業務、広告運用のサポート、経理関連などを行っています。」
幅広くこなされていますね!
具体的にどんなお仕事なのかお聞きしてもいいですか?
「はい。人事採用は、求人掲載や応募者の対応全般、合格者へのオリエンテーションなどです。退職希望者の対応も行います。
秘書業務では、代表宛に届く連絡を確認してタスク上げをしたりします。
それから、弊社は業務委託メンバーで成り立っているので、メンバーの請求書確認だったり顧客宛ての請求書作成なども行っています。」
バックオフィス関連を網羅的に行われているんですね。いつもありがとうございます。
先ほど広告運用と伺いましたが、そちらにも関わっているんですか?
「はい、弊社には広告運用担当者が2名いらっしゃって、私はサポートを行っています。具体的には日次レポートの集計や更新などです。」
そうなんですね。もともとは、事務系の担当として入社されたのでしょうか?広告運用にも関わるようになったきっかけなどがあれば教えてください。
「広告運用を担当されていた方が休職となり、人員が不足していたというのが一番の理由です。
もともとは採用担当だったのですが、同じポジションのメンバーが増えてきて、お声がけいただいて採用以外の業務も行うようになりました。」
入社してから、別の仕事も声がかかったということですね。
「はい。まずは秘書業務を行うことになりました。そこで自社アフィリエイトの数値入力をしていたので、広告運用の人員が不足した時には、すんなりサポートとして加わることができました。」
現在はどんな時間帯に稼働されてますか?
「月曜~金曜の8:30~10:00に稼働しています。」
平日の朝の時間に働かれているんですね。
現在の稼働時間には満足していますか?
「満足しています。子ども達が小学校に行っている間に働くことが出来ていて、家事も行う余裕があるためです。」
家のこととお仕事を両立されていて、主婦の方が目指したい理想の働き方だといえるのではないでしょうか。
家事や育児にしっかり向き合える時間が持てると、気持ちにもゆとりが生まれて、仕事へも前向きに取り組めるようになります。
10年のブランクを超えて。フリーランスになったきっかけとは
近藤さんは、いつ頃からフリーランスとして働き始めたのでしょうか?
「2023年4月頃からです。」
その前は何か別のお仕事をされていたんですか?
「いえ、結婚を機に退職して、専業主婦として10年ほどブランクがあったんです。」
そうなんですね。フリーランスの働き方に興味を持ったきっかけがあったのでしょうか?
「会社員時代の友人から今はフリーランスとして働いている、と教えてもらったことがきっかけです。
友人も私と同じように結婚を機に退職してブランクがあったのですが、『子どもが幼稚園に通い始めて業務委託として働き始めた』『子どもが幼稚園に行っている時間に仕事をしている』『働く時間は自分で決めることが出来るので自由で働きやすい』と聞いて。」
なるほど。身近に同じ働き方をしている友人がいるのは、心強いですね。働き方とか、不安な部分も相談しやすそうです。
「はい。そのような働き方があることをそれまで知らなかったのですが、それなら私でも出来そうだと思いました。」
フリーランスになる前、どんなことが不安でしたか?
「社会人として10年ほどのブランクがあったので、今からちゃんと働けるだろうかということが一番不安でした。それから、子育てと両立が可能かも心配でした。」
10年もブランクがあれば、社会復帰するのが怖いですよね。育児をしながらになるので、以前とは感覚も異なりそうです。
不安に対して、なにか工夫されたことや対処法はありましたか?
「具体的な方法としては特にないのですが、一旦始めてみないと出来るか出来ないか何も分からないので、まずは応募するなど一歩動いてみようと思いました…。」
「まずはやってみる!」のマインド、大事ですね。
フリーランスになるために用意したことや、学習したことなどがあれば教えてください。
「理想の働き方としてフルリモートで働きたかったので、必要となる個人のPCを購入しました。」
フリーランスは、自前のPCやスマホを仕事で使うことになります。クライアントによっては、セキュリティの観点などからスペックを指定されることも珍しくありません。
PCやスマホは大事な“仕事道具”となるので、最低限揃えておく必要がありますね。
フリーランスは、得手・不得手の把握も重要!現在の仕事について
実際にフリーランスとして働いてみて、事前に想像していたこととの間に感じたギャップはありましたか?
「会社員時代は常に周りに人がいたので、分からないことがあっても誰かに相談できる環境でした。フリーランスになり、コミュニケーションはチャットやZOOMとなり、最初は質問の仕方もどうすれば良いか悩むことがありました。」
リモートワークならではのコミュニケーション方法ですね。
「誰に聞けばいいんだろう」「いま連絡しても大丈夫かな」と、必要以上に考えすぎてしまったり。
「はい。あと、フリーランスとしてではなく時代の違いかもしれませんが、連絡に対してリアクションだけで終わることに、最初は違和感がありました。」
なるほど。テキストコミュニケーションツールは、基本的にスタンプの機能が搭載されています。スタンプだけで終わると、相手が本当に理解したのかどうか、どんな気持ちかなどが読みにくいですもんね。
「でも、慣れればこの方法が時間短縮で良いと思えるようになりました。」
確かに、テキストを入力するよりスタンプのほうが、スピードだけで見ると早いです。状況によって、良し悪しは変わるかもしれませんね。
近藤さんは、得意な分野や専門領域などはありますか?
「分野や専門領域ではないのですが、日々こつこつと同じ業務を繰り返し行うのが得意です。あと、決められた期限は必ず守るようにしています。」
まさに、今担当されている業務にピッタリですね!
逆に、ご自身が苦手と感じる分野や、今後さらに伸ばしていきたいスキル、身につけたい知識はありますか?
「新しいことをゼロから作り出すことが苦手です。」
なるほど。自分の苦手分野を把握しておくことは、フリーランスにはとても重要です。
ちなみにAIツールがどんどん普及してきていますが、業務でAIツールを使うことはありますか?
「はい、Geminiを使用しています。広告運用サポートとして予算進捗速度を測る際に使用しています。」
他にもいろいろツールはありますが、Geminiを使用しているのにはなにか理由があるんですか?
「特にGeminiでなければいけない理由はなく、Chromeに入っていて使いやすいから使っています。」
フリーランスは、会社のように『これを使ってください』とツールを支給されることが少ないため、自分に合ったツールを自分で見つけることが大切です。
収入面でのお悩みに迫ります
ではここから少し踏み込んで、収入面についての質問をしていきます。
近藤さんは、現在の収入に満足していますか?
「はい、満足しています。」
フリーランスを継続するための大事なポイントですね。満足できる収入を得るために、工夫していることがあれば教えてください。
「収入が一社のみに偏らないように、掛け持ちの仕事を持っています。」
収入面では満足されているということですが、フリーランスの働き方に対して、何か悩みや不安はありますか?
「いつまで仕事を続けることが可能なんだろうかと漠然と不安になることがあります。
自分だけしか持っていない特別なスキルはないと思うので、このままで大丈夫だろうかと…。」
正社員の働き方と違って、いつ契約終了になってもおかしくないですもんね。
「ただ、毎日毎日同じことを続ける力は昔から自分の強みだと思っていて、また意外と誰にでも簡単に出来るわけではないのかもしれないと最近感じるようになりました。」
毎日の継続は、口で言うほど容易ではないと思います!それもひとつのスキルだし、ポジティブなマインドを保つことも、働く上で重要ですね。
仕事のモチベーションを維持・向上させるために、ご自身で工夫していることはありますか?
「工夫していることとは少し違うと思うのですが、働き始めて2年半経ち今は仕事していない日に違和感があるようになってきました。それほど”働いている自分”が”普通・当たり前”になっているのだと思います。」
10年のブランクをしっかり取り戻されていますね。
「はい。なので、毎日同じ時間に同じ仕事をすることがモチベーションを維持させているのかなと考えます。」
仕事に向き合うリズムがしっかり作られているんですね。
フリーランスは孤独になりやすいともいわれていますが、近藤さんは仕事上の課題や悩みについて気軽に相談できる相手はいますか?
「はい、います。」
フリーランスは1人で黙々と働くことが多いので、モチベーションの維持などにも工夫が必要だといわれています。
話せる相手がいること、仕事を含めた生活リズムができあがっていることが、フリーランスを継続するためのカギとなります。
おわりに|フリーランスに興味がある方へのメッセージ
最後に、これからフリーランスを目指す方や、フリーランスに興味がある方に向けて、メッセージやアドバイスをお願いします!
「私のように何も特別なスキルがなくても、働いてみたいという気持ちがあって自分で一歩動くことが出来れば、いつかご縁のある仕事がきっとあると思います。
不安な気持ちは本当に良く分かります。働かなくてもよい環境に今いるのであれば、不安な状況にわざわざ飛び込まなくてもよいのではと躊躇すると思います。私もそうでした。
でも少し興味を持った時にしんどくても動いてみて、良かったと思っています。子ども達も家で働く「母」としてではない私の姿をみて、幼いなりに感じているものがあるようです。私自身も「母」以外の役割(社会に少しでも必要とされている)があることで救われることが多々ありました。」
近藤さん、ありがとうございました!
次回、別の職種の弊社フリーランサーにインタビューをしていきます。お楽しみに!
