フリーランス向け|案件獲得につながる職務経歴書の書き方を完全解説

フリーランスでも、職務経歴書が必要になる場面があります。

ネモ
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ポートフォリオとどう違うのかな?

つくし先輩
つくし先輩

簡単に言うとポートフォリオは視覚的にスキルを伝えるもの、職務経歴書は経験を言語化して伝えるものです。

職務経歴書は、どんな環境でどんな仕事をしてきたかを書き、信頼性を上げることが大事になりますね。

この記事では、フリーランスが採用担当者にアピールするための効果的な職務経歴書の書き方とポイントを詳しく解説します。

履歴書も合わせた具体的な書き方については、こちらの記事もあわせてご確認ください。

フリーランスに職務経歴書は必要?

フリーランスが職務経歴書を求められるケース

フリーランスでも、企業案件や継続的な取引が前提となる仕事では、提出を求められるケースがあります。
特、業務委託契約を結ぶ場合や、複数人の中から選考される案件では、スキルや実績だけでなく「これまでどのような経験を積んできたか」を確認する目的で職務経歴書が使われます。

また、ポートフォリオだけでは判断しづらい業務範囲・役割・仕事の進め方を把握するために、職務経歴書を求められることも少なくありません。
あらかじめ用意しておくと、提出を求められたときに焦らずに済みます。

職務経歴書が重要になる理由は?

フリーランスとして仕事を探す際に、職務経歴書はあなたのスキルや経験をアピールする重要な資料です。クライアントは、職務経歴書を通じてあなたの能力や実績、そして仕事に対する姿勢を判断します。

そのため、職務経歴書は単なる過去の仕事の羅列ではなく、あなたの強みを効果的に伝え、クライアントに「一緒に仕事がしたい」と思わせるための戦略的な書類だと認識して作成しましょう。

つくし先輩
つくし先輩

ポートフォリオだけでは「仕事として任せられるかどうか」が判断しづらいこともありますよね。
職務経歴書では、対応力やチームでの仕事など、どう仕事に向き合ってきたかもアピールできます。

ポートフォリオと職務経歴書の違い

フリーランスとして仕事を獲得するうえで、「ポートフォリオ」と「職務経歴書」はどちらも重要な資料ですが、役割は大きく異なります。

ポートフォリオは、これまでに制作・担当した成果物を通して「何ができるのか」「どんなクオリティの仕事ができるのか」を視覚的に伝えるためのものです。
Webデザインやライティングなど、アウトプットが重視される仕事では、スキルやセンスを直感的に判断してもらえる点が最大の強みです。

一方、職務経歴書は「どのような立場で、どんな経験を積み、どのように仕事に関わってきたか」を言語化して伝える資料です。
担当業務の範囲、実績、役割、成果までを整理して記載することで、クライアントに仕事の進め方や信頼性を伝える役割があります。

「ポートフォリオでスキルを伝え、職務経歴書で信頼を補強する」と覚えておきましょう。

【具体例】フリーランス向け職務経歴書の書き方ポイント

記載するべき項目と構成

フリーランスの職務経歴書には、一般的な職務経歴書と同様に、以下の項目を盛り込む必要があります。

  • 個人情報・・・氏名、連絡先、メールアドレス、ポートフォリオURLなど
  • 職務要約
  • 職務経歴・・・過去の職務内容、担当業務、実績、期間など
  • スキルセット・・・専門知識、技術、ツール、言語など
  • 自己PR・・・あなたの強み、スキル、経験、そして仕事に対する情熱をアピールする文章

これらの項目を、クライアントが読みやすく、理解しやすいように構成します。

職務経歴(プロジェクト)

フリーランスの職務経歴書では、具体的なプロジェクトの経験を詳細に記述することが重要です。クライアントは、あなたの過去のプロジェクトを通して、スキルや経験、そして仕事に対する姿勢を判断します。

プロジェクトの説明では、以下の点を意識しましょう。

  • プロジェクトの概要・・・プロジェクトの目的、内容、期間、規模などを簡潔に説明します。
  • 役割・・・プロジェクトにおけるあなたの役割、担当業務、貢献内容などを具体的に記述します。
  • 成果・・・プロジェクトを通じて達成した成果、具体的な数値データなどを盛り込みます。
  • 使用したスキル・・・プロジェクトで活用したスキル、ツール、技術などを明確に示します。

例えばWebサイト制作のプロジェクトであれば、制作期間、使用したプログラミング言語、デザインツール、サイトのアクセス数、顧客からの評価などを具体的に記述するようにします。

具体例

会社名:●●株式会社
プロジェクト概要:クライアント(飲食店)のLP作成
期間:2024年10月~2025年5月
業務内容:LPデザイン制作
役割:クライアントへのヒアリング、LPの構成・デザイン、ワイヤーフレームからデザインまで一貫して対応。エンジニア・コーダーと連携し、実装を考慮したデザインを作成。
成果:サービス内容や強みが伝わりやすいデザインを制作し、ユーザーの理解度向上に貢献。LPリニューアルにより、お問い合わせ率(CVR)が約1.8倍に向上。
使用スキル:Photoshop/Illustrator/Figma

スキルセット

フリーランスの職務経歴書では、スキルセットを明確に示すことが重要です。クライアントは、あなたのスキルセットが、依頼する仕事に適しているかどうかを判断します。

  • 具体的な例を挙げる・・・過去のプロジェクトでスキルを活用した具体的な例を挙げ、スキルを実際にどのように活用してきたのかを説明します。
  • 資格や認定証を記載する・・・関連する資格や認定証を取得している場合は、取得した資格名や認定機関名を記載します。
  • ポートフォリオ・・・作品集やポートフォリオを公開し、クライアントにあなたのスキルを直接確認できるようにします。

例えば、プログラミングスキルをアピールする場合は、実際に開発したWebサイトやアプリのURLを記載したり、開発に使用したプログラミング言語やフレームワークを具体的に示すようにします。

具体例

Figma
 UIデザイン・ワイヤーフレーム作成・コンポーネント管理まで対応可能。
 基本操作〜案件に応じたカスタマイズ・設計ができる

Photoshop
 Web用画像の加工、バナー制作、写真補正に対応。
 基本操作〜実務で問題なく使用できる

Illustrator
 ロゴ・アイコン・図形素材の制作、データ書き出しに対応。
 基本操作〜オリジナル素材を作成できる

HTML/CSS
 デザイン意図を踏まえた構造理解、簡単な修正・調整が可能。
 基礎理解あり(自走コーディングは不可、実装を考慮した設計レベル)

UI/UX設計
 ユーザー導線や目的を意識した画面設計、改善提案が可能。
 実務経験あり(案件ごとに最適化できるレベル)

自己PR

自己PRでは、あなたの強み、スキル、経験、そして仕事に対する情熱をアピールしましょう。
応募理由を入れてもいいのですが、履歴書も提出する場合は履歴書に書く欄があると思うので、その場合は職務経歴書には書かないのが無難です。内容が重複したり、逆に別の内容になってしまったりしたら、少しマイナスになってしまうかもしれません。

効果的に書くためには、以下の点を意識しましょう。

  • クライアントのニーズに合わせた内容にする・・・クライアントの求めるスキルや経験、そして仕事に対する姿勢を理解し、それに合わせた内容にする
  • 簡潔で分かりやすい文章にする・・・長文よりも簡潔で分かりやすい文章の方が、クライアントは読みやすく、理解しやすい
具体例

クライアントの目的や課題を理解したうえで、成果につながるWebデザインを提案できることが強みです。
これまでの案件では、ヒアリングを重視し、クライアントの要望を整理したうえで最適なデザインに落とし込むことを心がけています。その結果、修正回数を抑えながらスムーズな進行を実現し、継続案件や追加依頼につながるケースも多くありました。
また、Figma・Photoshop・Illustratorを用いた実務経験があり、実装を考慮したデザインデータの作成にも対応可能です。今後も、クライアントにとって「任せて安心できるWebデザイナー」として、課題解決に貢献していきたいと考えています。

フリーランス職務経歴書でよくあるNG例

作業内容の羅列だけになっている

「Webサイト制作を担当」「記事作成を行った」「デザイン業務を担当」など、作業内容を並べただけの職務経歴書は、フリーランスでは評価されにくい傾向があります。
なぜなら、クライアントが知りたいのは「何をしたか」だけでなく、「どのように関わり、どんな成果を出したのか」だからです。

作業内容を書く際は、担当範囲・工夫した点・成果までセットで記載することが重要です。
例えば、「Webサイト制作」だけで終わらせるのではなく、「●●を目的としたサイトの構成提案を行い、問い合わせ数が●●%増加した」など、価値が伝わる表現を意識しましょう。

ポートフォリオと内容が重複している

職務経歴書にポートフォリオと同じ説明をそのまま書いてしまうのも、よくあるNGです。
ポートフォリオは成果物を見せる資料、職務経歴書は仕事の進め方や実務経験を説明する資料という役割の違いがあります。

クライアント目線が抜けている

フリーランスの職務経歴書で最も多い失敗が、「自分が頑張ったこと」だけを書いてしまうケースです。
しかし、クライアントが見ているのは「自社の課題を解決してくれる人かどうか」という視点です。

そのため、「スキルを身につけた」「勉強した」「経験を積んだ」といった自己視点の表現だけでは不十分
「クライアントの要望をどう整理し、どのように形にしたのか」「納期や修正対応など、実務面でどのように貢献したのか」を意識して書くことで、信頼につながる職務経歴書になります。

ネモ
ネモ

「私はこういうことができる=こういう面で貢献できる」ってことをアピールすることが大事なんだね。

職務経歴書のテンプレート選びと書く際のコツ

テンプレートの選び方

フリーランスの職務経歴書を作成する際には、テンプレートを活用すると便利です。テンプレートを活用することで、デザインやレイアウトに時間をかけずに、効率的に職務経歴書を作成できます。

テンプレートを選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

  • シンプルで読みやすいデザインであること
  • 必要な項目が揃っているテンプレートであること
  • 自分の専門分野に適したテンプレートであること

多くのフリーランス向け職務経歴書テンプレートが、オンラインで無料で公開されています。これらのテンプレートを参考に、自分の職務経歴書を作成してみましょう。

実際の職務経歴書を参考に書く

実際にフリーランスとして活躍している方の職務経歴書を参考にすると、より効果的な職務経歴書を作成できます。

フリーランスの職務経歴書事例は、オンラインで公開されているものや、書籍などで紹介されているものがあります。これらの事例を参考に、自分の職務経歴書にどのような情報を盛り込むべきか、どのような表現を使うべきかを検討しましょう。

ダウンロード可能なサンプルを探す

フリーランスの職務経歴書サンプルは、オンラインで無料でダウンロードできます。これらのサンプルを参考に、自分の職務経歴書を作成してみましょう。

サンプルをダウンロードする際には、以下の点を注意しましょう。

  • 信頼できるサイトからダウンロードする
  • 自分の専門分野に適したサンプルを選ぶ
  • サンプルをそのまま使用しないようにする

職務経歴書を完成させる最終チェックも忘れずに

クライアントに好印象を与える職務経歴書を完成させるために、最終ステップとして以下のことをチェックしましょう。

  • 誤字脱字の確認
  • 第三者に見てもらい、客観的な意見を聞く
  • 職務経歴書と一緒に提出するポートフォリオの準備

また、継続的に見直してブラッシュアップしていく必要もあります。

新しいスキルや経験、実績などを身につけたら、職務経歴書に追記していくようにしましょう。

まとめ

フリーランスの職務経歴書は「経歴を書く書類」ではなく、「仕事を任せてもらうための営業ツール」です。
ポートフォリオと組み合わせて、自分の強みと実務経験を伝えられる形に整えることが、案件獲得への近道になるでしょう。