Webデザインについて興味があるけれど、
「独学でできるの?」
「どれくらいでマスターできるの?」
と、気になることもたくさんあると思います。
この記事では、Webデザイナーに独学でなる方法や独学のメリット・デメリット、必要なスキルなどについて解説していきます。
Webデザイナーとは?独学でなれる?

Webデザイナーとは、ウェブサイトの見た目や使い心地を設計する仕事です。
「デザイナー」というと見た目のデザインをするイメージが強いかもしれませんが、Webデザインでは単に見た目が良いだけでなく、ユーザーが目的を達成しやすい、つまり使いやすいウェブサイトを作るためのデザインスキルが求められます。
そのためレイアウトやカラーなど視覚的なデザインももちろんですが、ユーザー目線でのサイト全体の使いやすさ・分かりやすさや、企業目線でのサービスの売上を上げられるかなど、幅広い目線からサイト全体をデザインしていくこととなります。
また、デザインをサイトに反映する「コーディング」のスキルも求められることが多いです。
「UI/UXデザイン」は、「Webデザイン」の中の重要な要素になります。
UI(ユーザーインターフェース)は、視覚的にユーザーの満足度を高めることを指し、UX(ユーザーエクスペリエンス)は、ユーザーがWebサイトを利用している間の全体的な体験を指します。サイトの使いやすさや情報へのアクセスしやすさなど、ユーザーの満足度を左右するあらゆる要素がUXに含まれます。
そのため、Webデザインを学ぶ上でUI/UXデザインについて理解することは必要不可欠です。
「グラフィックデザイン」とは、文字や画像などで視覚的に情報を伝えられるデザインのことを指します。ポスターやチラシ、商品のパッケージデザインなどがグラフィックデザインに含まれます。
Web上でのグラフィックデザインとして、バナー制作などが挙げられることがありますが、基本的には紙面でのデザインに対して使われることが多いでしょう。
独学でWebデザインについて学んだあとにWebデザイナーとして働いている人は多く存在するので、独学でなることは可能だといえます。
学習してWebデザインの知識をつけたあと、実務経験のない状態から最初の案件を獲得するフェーズが最も難しいですが、初心者OKの案件から少しずつ経験を積んでいきましょう。
Webデザイナーになるための学習方法
Webデザイナー向けの書籍はたくさん発売しています。
1から学ぶ初心者向けの本もありますし、実務で使える応用技術の知識が身につく本も見つかります。ぜひ書店やネットショップで探してみてくださいね。
どの本が自分に合っているか迷うくらいにたくさんの本が見つかるので、まずは図書館で借りて読んでみるのもオススメです。どんな内容が学べるのか、イメージが湧きます。
Webデザインは時代と共にアップデートされていく分野なので、買う際にはなるべく発売日が新しい本を選ぶようにしましょう。
Webデザインに関する学習サイトは「Udemy」「Schoo」「chot.design」など多数あり、充実しています。
中には無料のサービスや、まずは無料でお試しができるサービスもあるので、初めてでも気構えずに活用できます。
動画で学べるサイト・サービスも充実しています。動画で学ぶメリットとして、書籍などによる完全独学よりもモチベーションを保ちやすく、それでいて基本的には自分のペースで好きな時間に進められるという、良いとこどりができることが挙げられます。
オンラインセミナーになると、同じようにWebデザインを勉強している人と繋がりを持てることもあります。
1人で勉強が進まないというときに心強い味方になってくれることはもちろん、将来的に仕事に繋がる縁もあるかもしれません。
Webデザイナーが身につけるべきスキル

Webサイトの骨格となるHTMLと、見た目を整えるCSSは、Webデザインの基礎中の基礎です。
まずは基本的なタグを書籍やオンライン学習で理解するところから始めましょう。実際にWebサイトを作ってみると、より理解が深まります。
デザインには、色の使い方、フォントの選び方、レイアウトなど、守るべき原則があります。
また、前述した「UI/UX」の知識も重要です。ユーザーが使いやすいWebサイトを設計するというところを念頭に置いて、Webデザインの基本について学習しましょう。
Webデザインには、画像編集ソフトやデザインツールが欠かせません。
よく使われるツールでいうと、Photoshopは写真加工、Illustratorはロゴやイラスト作成、FigmaはUIデザインなど、それぞれに得意分野があります。
どの分野をどのツールで作るのか理解し、それぞれ基本操作はマスターしておきたいところです。
独学で学ぶメリット・デメリット
独学以外の方法でいうとスクールや専門学校に通うことが挙げられますが、いずれも高額な費用がかかります。
独学だとコストを安く抑えることができ、自身の経済状況に合う勉強方法を選ぶことができます。
書籍の購入だと数千円、オンライン学習サイトやオンラインセミナーだとものによりますが数千円~数万円ほどと、コストを抑えつつ自分に合う勉強方法を選択できます。
家庭の事情や本業の仕事をしながら学習を進めることになる場合、なかなかまとまった時間が取れなかったりすると思います。
独学であれば自分のペースで進められるので、時間を作れるときに集中して学習するというスタイルで勉強を進めることができます。
自己管理が難しい場合もありますが、逆に「勉強する時間が取れなくなってやめてしまう」ということは起きにくいと言えるでしょう。
前述したようにさまざまな学習方法があり、その中でも例えば書籍であれば自分の合う本、オンラインセミナーだったら共感できる講師など、選択肢がたくさんあるのがメリットです。
自身の経済状況や時間的余裕などを加味して、継続学習ができる方法を見つけましょう。

独学のデメリットとしては、自分のデザインに対してフィードバックや評価をもらえないことが挙げられます。
つまり「どこをどう直せばもっと良くなるのか」に気付けなくなり、スキルアップの効率が悪くなるということになります。
効率を上げるために、作成したWebデザインを家族や友人など身近な人に見てもらって、感想をもらうようにするのがオススメです。
ひとりで学習を進めているとゴールが見えにくくなり、学習のモチベーションを保つのが難しくなりがちです。
解消するためには、目標が漠然としているとやる気が出にくいので、具体的に「ここで働きたい」「こういうデザインを作りたい」といった目標を作るのがオススメです。
また、同じように学習中の友人と状況を共有し合うのも効果的。Webデザインに限らず、何かを勉強している人と交流することで、モチベーションが上がるはずです。
独学でWebデザインを習得するのにかかる期間
独学でWebデザインを習得するのにかかる期間は、個人の学習時間や経験によって大きく異なりますが、一般的には基礎知識の習得に3ヶ月程度、実践的なスキル習得に6ヶ月程度といわれています。
ただしこれはあくまで目安であり、毎日学習できる人と週末しか学習できない人とでは、習得にかかる期間は大きく異なります。すでにWebデザインについて少し知識を持っている人と、ゼロからスタートという人でも、差がありますよね。
Webデザインの学習には終わりがなく、すでにWebデザイナーとして働いている人も常にアップデートしています。そのためどこまでいけば「習得できた」と言えるのかは、判断が難しいところでもあります。
まずは「実務ができるかどうか」を判断基準とし、基礎から学習を進めていきましょう。
まとめ
この記事では、Webデザインの学習方法や必要なスキルなどについて解説してきました。
独学でも十分学習は可能なので、Webデザインに興味がある方は、まずは本やオンラインサイトでWebデザインについて調べてみてくださいね。
Webデザインの世界は、常に進化し続けています。新しい技術やトレンドを学び続け、常にスキルアップを図ることで、Webデザイナーとして活躍し続けることができるでしょう。