夫の転勤が決まるたびに、
「今の仕事を辞めるか悩む」
「新しい土地でまた仕事探しをしないと」
「やっと慣れた人間関係がリセットされちゃう」
そんな経験をしている転勤族の妻の方は少なくありません。
「またイチからか…」と感じてしまうこともありますよね。
特に最近は、「働きたい」「自分の収入を持ちたい」と考える女性も増えている一方で、配偶者の転勤によってキャリアが途切れてしまうことに悩む人も多くいます。
そして長く続けられる仕事が見つからない、正社員に応募しづらいという声も多い中で、最近は「場所に縛られにくい働き方」として、在宅ワークやフリーランスに興味を持つ人も増えています。
この記事では、転勤族の妻が仕事で悩みやすい理由や、働き方別のメリット・デメリット、在宅フリーランスという働き方について紹介します。
転勤族の妻が仕事で悩みやすい理由

転勤族の妻は、夫の転勤の度に仕事を離れなくてはいけなくなることが多く、以下のような理由で仕事関連の悩みが尽きません。
- 転勤のたびに退職・転職が必要になる
- 長く働けずキャリアが積み上がりにくい
- 子育てとの両立が難しい
- 「どうせまた辞めるかも」と応募しづらい
転勤族の家庭では、引っ越しが避けられないことも多くあります。数年ごとに転居がある場合、そのたびに仕事を辞めなければならなくなることも。
「やっと仕事に慣れてきたのに、また辞めることになる」
そんな状況が続くと、働くこと自体に疲れてしまう人もいます。
特に正社員として働いている場合は、
- 退職の手続き
- 引き継ぎ
- 新しい職場探し
など、精神的にも体力的にも負担が大きくなりがちです。
転職を繰り返すことで、「キャリアが途切れている」と感じやすいのも、転勤族の妻が抱えやすい悩みのひとつです。
本当は長く働いてスキルを身につけたいと思っていても、引っ越しのたびに環境が変わることで、なかなか継続しづらいことがあります。
転勤のたびに、また「新人」のポジションからのスタートになってしまうため、始めるのが億劫になってしまうということも考えられます。
子育て中だと、仕事探しの難易度がぐっと高まります。
子育てへの理解がある職場が限られているうえ、どんなに理解があっても、やはり入社してすぐの段階では気を遣ってしまいがち。急な早退や欠勤によって印象が悪くなってしまうのは、控えたいと思いますよね。
長年勤めている職場であれば、信頼関係が築けていたり「お互い様」の部分があったりなどで、休みやすいケースも少なくありません。しかし転勤してすぐとなるとなかなか難しく、結局働くことを諦めることになってしまいます。
「どうせまた辞めることになるかもしれない」と考えると、新しい仕事に挑戦する気力がなくなってしまうこともあります。
転勤後は、新しい環境に慣れるだけでも大変です。
- 土地勘がない
- 知り合いがいない
- 求人情報がわからない
という状態から仕事探しを始めるのは、想像以上に負担が大きいものです。
また、面接で「転勤の予定はありますか?」と聞かれるのが気まずく、応募しづらさを感じる人も少なくありません。
「働きたい気持ちはあるのに、なかなか動けない」
そんなモヤモヤを抱える人も多いでしょう。
転勤族の妻が選びやすい働き方のメリット・デメリット

配偶者が転勤族の場合、また数年で引っ越しがあることを考えると、以下の働き方を選ぶことが多いと思います。
- パート・アルバイト
- 期間限定の派遣
- フルリモートの正社員
- フリーランス
それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
「その土地での期間が限られている中で働く」となると、最も無難な選択肢がパートやアルバイトになります。
通いやすい近所のお店や施設から、求人を探して応募する方法です。
メリット
条件次第ではありますが採用されやすく、早めに仕事を見つけることができます。
接客業であれば人手不足のお店が多く、求人が多く見つかるため、選択肢が多いこともメリットのひとつです。
もし応募したところが不採用であっても、基本的にはスキルではなく条件(週何回働けるか、土日出勤できるかなど)が重要になるので、気持ちを切り替えやすいのも◎。
シフト制であることが多いので、予定を組みやすいのもメリットといえるでしょう。
デメリット
「限られた期間にお金を得るための仕事」となり、キャリア化しづらいのがデメリットです。
持っているスキルを活かせない・スキルを伸ばしていけないケースが多いので、「やりたい仕事が決まっている」という人にとっては、やりがいを感じにくい働き方になります。
派遣は「1年契約」など期間が決まっていることが多いので、引っ越し先の土地で期間限定で働く仕事の選択肢として、選ばれやすい働き方です。
派遣会社に登録し、働きたい案件にエントリーをして、問題なければ雇用契約を結ぶ、という流れで仕事を開始します。
メリット
「残業なし・土日休み」などの契約から外れることなく働けるので、家事や育児、介護などと両立しやすく、主婦に適した働き方です。
仕事内容はさまざまで、オフィスワークや軽作業などの中から、比較的仕事を見つけやすい点もメリットといえます。
デメリット
転勤のたびに契約終了となるため、自分に合う仕事が見つかっても、「そこで働き続ける」というのが難しいのがデメリットといえるでしょう。
派遣は「正社員登用制度あり」であることも多いですが、転勤族では正社員登用は難しいケースもあります。
正社員であっても、フルリモート可能の会社であれば、場所に囚われずに働き続けることができます。
メリット
引っ越しの日は有給を使えたりと、収入を安定させて働き続けることができます。
また、同じ職場で働き続けることができるので、キャリアが途切れることなく、働き慣れている仕事を続けられます。引っ越し後の新しい土地では、なにかとストレスも多くなりますが、仕事関連に関してはクリアしているという点は大きいですね。
スキルを活かしてやりたい仕事をしている人にとっては、最も理想の働き方だといえるでしょう。
デメリット
フルリモート可能の求人は限られており、新しく探すのは難しいのがデメリットです。
一時期はフルリモートの求人が増えていましたが、現在は数が減りました。「週に数回のリモート可能」はまだ残っていますが、フルリモートとなると限られています。
いま現在正社員として働いている人は、フルリモートが可能かどうか、勤め先に確認しておきましょう。
近年では、フリーランスの働き方を選ぶ人も増えています。
個人で仕事をとってくることになるため、仕事を決めるハードルが高めですが、これまでの経験やスキルを活かし、キャリアを築き続けることができます。
メリット
フリーランスの大きなメリットは、場所に縛られにくいことです。在宅でできる仕事が多く、転勤で引っ越しをしても仕事を続けやすくなります。
働く時間や仕事量を自分で調整しやすい働き方なので、新しい土地での生活に慣れる期間は仕事量を減らしたり、落ち着いてきたら少しずつ増やしたりと、自分の状況に合わせて働きやすいでしょう。
場所や時間を選ばず、スキルを積み上げながらやりたい仕事を続けることができます。
デメリット
自分のペースで仕事量を調整できるところがメリットだと紹介しましたが、仕事量によって、もちろん収入は変動します。仕事をセーブすれば収入も少なくなるため、毎月の収入に波が出る点はデメリットといえます。
また、案件を獲得するハードルがあるため、転勤・引っ越しを機に新しい案件を決めようと思っていても、なかなか思い通りには仕事を始められません。
転勤族の妻にフリーランスがおすすめな理由

前述した通りさまざまな働き方がありますが、今後も転勤による引っ越しが続くことを考えると、おすすめの働き方は【フリーランス】です。
フリーランスは在宅での仕事が基本になるので、住む場所が変わっても仕事を続けやすいのがメリット。
受けている案件をキャンセルする必要もなく、キャリアを継続することができます。
引っ越し日など仕事ができない日があっても、自分で業務の調整ができるので、無理なくこなすことができます。
毎回ゼロから仕事探しをしなくていいのが、大きなポイントです。
地方では、希望する職種の求人が見つからないということも珍しくありません。
特にフリーランスの案件として一般的なWeb系やクリエイティブ系の仕事は、都市部に集中していることが多く、地方から仕事を探すとなると、必然的にフルリモートが条件になります。
フリーランスは、クライアントと業務委託契約を結ぶケースが多く、基本的にリモートでの参画となるため、地方に住みながら都市部の仕事に関わることができます。
お子様がいる家庭では、子どもの行事や授業参観、買い物など、都合をつけたいタイミングがあるはずです。
フリーランスの場合は、納期さえ守れば働く時間は問わないというケースが多いため、スケジュールを合わせやすいというメリットがあります。
子どもが小さいうちは仕事をセーブして育児を優先したり、夜や休日に働いたりと、お子様がいる転勤族にも適した働き方なのです。
パートや短期の仕事を繰り返していると、「経験が積み上がっていない」と感じることもあります。
一方で、フリーランスは継続して経験を積みやすい働き方です。
「転勤があってもキャリアを続けたい」と考えている人にとっては、魅力を感じやすい働き方かもしれません。
未経験から始めやすい在宅フリーランスの仕事例
「フリーランス」と聞くと、特別なスキルや経験が必要なイメージを持つ人もいるかもしれません。ですが最近は、未経験から少しずつ始めやすい在宅ワークも増えています。
最初から「自分に向いている仕事」を完璧に見つける必要はありません。まずは興味のあるものから少しずつ挑戦してみることで、自分に合う働き方が見えてくることもあります。
ここでは、転勤族の妻にも人気がある在宅フリーランスの仕事を紹介します。
Webライターは、Webメディアの記事を書く仕事です。パソコン1台で始めやすく、在宅フリーランスの中でも未経験から挑戦しやすい仕事として人気があります。
最初は簡単な記事作成からスタートし、経験を積みながら少しずつ単価アップを目指す人も多いです。
企業や個人事業主のInstagramやXなどを運用する仕事です。
投稿作成やコメント・DM返信、画像作成などを担当することがあります。
普段からSNSを見るのが好きな人や、トレンドに興味がある人は始めやすい仕事です。
最近はSNSを活用する企業も増えているため、需要も高まっています。
オンライン秘書は、企業や個人事業主をオンラインでサポートする仕事です。
仕事内容は、
- メール対応
- スケジュール管理
- データ入力
- 資料作成
などさまざまです。
過去に事務経験がある人は、その経験を活かしやすい仕事でもあります。在宅でできる案件も多く、転勤後も続けやすい働き方のひとつです。
Webサイトやバナーをデザインする仕事です。
学習は必要ですが、スキルを身につけることで長く続けやすい仕事でもあります。
「手に職をつけたい」
「場所に縛られず働きたい」
と考える人に人気があります。
最近はオンライン講座や学習サービスも増えているため、未経験から学び始める人も少なくありません。
YouTubeやSNS向けの動画を編集する仕事です。動画市場の拡大に伴い、編集者の需要も高まっています。
編集ソフトの操作を覚える必要はありますが、在宅で働きやすい仕事のひとつです。
動画を見るのが好きな人や、細かい作業が得意な人に向いています。
転勤族の妻が在宅ワークを始めるコツ
在宅ワークに興味があっても、
「本当に自分にできるのかな」
「いきなりフリーランスになるのは不安…」
と感じる人は少なくありません。
そのため、最初から大きく始めようとせず、副業感覚で小さくスタートしてみるのがおすすめです。
たとえば、
- クラウドソーシングに登録してみる
- 簡単な案件に挑戦してみる
- 月数千円を目標にしてみる
など、できる範囲から始めるだけでも十分です。
少しずつ経験を積みながら、自分に合う働き方を探していく人も多くいます。
在宅ワークにはさまざまな仕事がありますが、最初は未経験向けの仕事から始めると挑戦しやすくなります。
最初から「完璧にできる仕事」を探す必要はありません。少しずつ学びながら経験を積んでいくことで、できる仕事が増えていくケースも多いです。
また、在宅ワーク初心者の場合は、クラウドソーシングを活用するのもひとつの方法です。
クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい企業や個人と、仕事を探している人をつなぐサービスのことです。
未経験OKの案件も多く、在宅でできる仕事を探しやすい特徴があります。
最初は単価が低い案件もありますが、実績作りとして活用している人も多くいます。
在宅ワークを始めると、
「もっとスキルを身につけないと」
「ちゃんと稼げるようにならなきゃ」
と焦ってしまうこともあります。
ですが、最初から完璧を目指しすぎる必要はありません。
特に転勤族の場合は、引っ越しや新生活への対応など、仕事以外にも負担が多いことがあります。だからこそ、無理をしすぎず、自分のペースで続けられる形を見つけることが大切です。
少しずつでも経験を積み重ねていくことで、働き方の選択肢が広がっていくこともあります。
まとめ
転勤族の妻は、転勤のたびに仕事を辞めることになったり、新しい土地でまた仕事探しをすることになったりと、働き方に悩みを抱えやすい立場でもあります。
ですが最近は、在宅で働ける仕事も増えており、「転勤があるから働き続けられない」とは限らなくなってきました。
特にフリーランスは、
- 場所に縛られにくい
- 引っ越しても続けやすい
- スキルや経験を積み上げやすい
といった特徴があり、転勤族との相性が良い働き方のひとつです。
「転勤があっても、自分らしく働きたい」
そう感じている方は、在宅フリーランスという選択肢を、ひとつの働き方として考えてみてはいかがでしょうか。

