フリーランスは自由な働き方ができる一方で、会社員とは異なり、自分で仕事を獲得し、収入やスケジュールを管理する必要があります。勢いだけで独立してしまうと、「仕事が見つからない」「思ったより収入が安定しない」と後悔するケースも少なくありません。
特に、結婚や出産、育児などでブランクがある方は、「急にフリーランスで働いて稼げるかな…」と不安を感じることも多いでしょう。
そこで今回は、フリーランスになる前にやっておきたい準備を7つご紹介します。
フリーランスになる前に準備が必要な理由
フリーランスは、働く時間や場所を自由に選びやすい反面、自分で仕事を探し、契約し、納品や請求まで行わなければなりません。
急に生活できるほどの報酬を得るというのは難しく、仕事を決めるためには転職活動と同等かそれ以上の用意が必要になりますし、働き始めたあとも請求書作成や納税などの対応を自分で行うことになります。必要に応じて、市役所などでの手続きもすることになります。
また、会社員のように毎月決まった給与が支払われるわけではないため、準備不足のまま独立すると、毎月の収入に波が出やすくなります。収入が少ない月があることも見越しておかないと、生活が苦しくなることもあるでしょう。
フリーランスとして働き始めたあとも落ち着いて行動できるように、事前にできる準備を進めておくことが重要です。フリーランスの働き方についてイメージを持っておくことも、精神的に重要なポイントとなります。
フリーランスになる前にやること6選
まずは、「なぜフリーランスになりたいのか」を整理してみましょう。
例えば、
- 子育てと両立しながら働きたい
- 通勤せず在宅で仕事がしたい
- 自分のペースで仕事量を調整したい
- 将来的には会社員以上の収入を目指したい
など、人によって目的は異なります。
安定収入を得るのであれば、正社員やパート・アルバイトのほうが適しています。
それではなくフリーランスとして働きたいのはなぜなのかを、今一度考えてみましょう。
目的がはっきりすると、仕事選びや働き方の方向性も決めやすくなります。「なんとなく自由そうだから」という理由だけで始めるのではなく、自分が実現したい働き方をイメージしておくことが大切です。
フリーランスは収入が毎月一定になりにくいです。仕事内容や契約にもよるので、ある程度安定させることも可能ではありますが、会社都合で契約終了になるリスクも秘めている以上、「絶対安心」とは言い切れません。
そのため、「最低でも毎月いくら収入が必要なのか」を把握しておくことが重要です。
家賃や食費、保険料、教育費などを書き出し、生活にいくら必要かを確認しておきましょう。
また、安定するまで数か月~1年以上かかる場合もあるため、フリーランスになる前に生活費を数か月分用意しておくと安心です。
「ブランクがあるから仕事が見つからないかも」と感じる方もいますが、これまでの経験は十分に強みになります。
例えば、
- Webデザイン
- ライティング
- SNS運用
- 事務
- 接客
- 営業
- 経理
など、会社員時代に経験した仕事はフリーランスでも活かせる可能性があります。
まずは「何ができるのか」を整理し、自分の強みを書き出してみましょう。
仕事へ応募するときは、「どんな仕事ができる人なのか」を伝える資料が必要になります。
履歴書や職務経歴書と同様に、これまでの制作物や成果をまとめたポートフォリオも、フリーランスで仕事を探す際には必須といえる書類です。
ポートフォリオは、これまでどんな作品を作ったのかをまとめたショーケースのようなもの。Webデザイナーなら制作実績、ライターなら執筆記事などをまとめたポートフォリオがあると、クライアントにスキルを理解しやすくなり、仕事の受注にも繋がりやすくなるでしょう。
また、ポートフォリオやプロフィールには
- 経歴
- 得意分野
- 対応できる仕事内容
などを分かりやすくまとめておくと、クライアントにも安心感を与えられます。
実績が少ない場合は、実務ではなく学習中に作成した自主制作のものでも構いません。まずは現在の自分のスキルを伝えられるものを用意しておきましょう。
まだ何もないという人も、ポートフォリオとはなんなのかを事前に知った上で、自主制作や学習を進めていくのがおすすめです。
まだ働き始める段階でなくても、ひとまずクラウドソーシングサイトへ登録して案件を見てみるのもおすすめです。
現職中の方は特に、いきなり会社を辞める前に確認しておきたいところ。
募集されている仕事内容や必要なスキル、報酬の相場を知ることで、「自分でも挑戦できそうか」「どのくらい働いていくらくらい稼げるか」などがイメージしやすくなります。
未経験歓迎の案件も多いため、まずはどんな仕事から始められそうかを確認してみましょう。
フリーランスになると、確定申告や税金についても自分で対応する必要があります。
働き始める前に、まずは
- 開業届とは何か
- 確定申告が必要になるケース
- 経費として計上できるもの
など、基本的な知識を身につけておくだけでも安心です。
分からないことは税理士や会計ソフトを活用しながら少しずつ覚えていけば問題ありません。
フリーランスになる前にやらなくてもいいこと
フリーランスを目指すと、「もっと勉強してから」「完璧に準備してから」と考えてしまう方も少なくありません。
しかし、最初からすべてを完璧に整える必要はありません。
例えば、
- 高額なスクールへすぐ申し込む
- 完璧なホームページを作る
- 名刺作りに時間をかける
- SNSを毎日更新しようと頑張りすぎる
こうしたことは、仕事を始めてから必要に応じて進めても十分です。
まずは小さく行動を始め、実績を積みながら少しずつ環境を整えていきましょう。
フリーランスになる前によくある質問
必ずしも仕事を辞めてから始める必要はありません。可能であれば、副業や週末の時間を活用して少しずつ仕事を始め、収入や実績が安定してから独立する方法がおすすめです。
子育て中の方やブランクがある方は、無理なく準備を進められる働き方を選ぶと安心です。
はい、未経験からフリーランスになることは可能です。Webライターやデータ入力、SNS運用など、未経験歓迎の案件も多くあります。最初は小さな案件で実績を積み重ねながら、少しずつスキルアップを目指していくとよいでしょう。
多くのフリーランスの仕事では、資格は必須ではありません。クライアントが重視するのは資格よりも「何ができるか」や「実績」です。
ただし、専門性の高い仕事では資格や経験が評価されることもあるため、自分が目指す職種に合わせて必要かどうか確認しておきましょう。
はい、子育て中でもフリーランスとして働くこと可能です。在宅で働ける仕事も多く、子どものお昼寝中や就寝後など、自分の生活リズムに合わせて仕事を進められるのが大きな魅力です。
ただし、急な体調不良などに備え、納期には余裕を持ったスケジュールを立てることが大切になります。
まとめ
フリーランスとして働き始める前に準備をしておくことで、不安を減らし、スムーズに仕事をスタートしやすくなります。
特に、働く目的を明確にすることや、自分のスキルを整理することは、今後の仕事選びにも大きく役立ちます。
すべてを完璧に準備する必要はありません。まずはできることから一つずつ取り組み、自分らしい働き方への第一歩を踏み出してみてください。

